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「引きこもり」するオトナたち

経験者や家族らが家庭訪問へ
「ひきこもりピアサポーター」48人誕生

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第188回】

 地域に数多く埋もれ、孤立している引きこもり状態の本人や家族に対し、同じような経験のある当事者や家族が訪問し、支援する――。こうした役割を担う全国初の家族会認定による「ひきこもりピアサポーター」が、このほど誕生した。先駆的な取り組みとして国も期待している。

 国からの委託を受け、「引きこもり」経験者や家族ら当事者性のある48人を「ひきこもりピアサポーター」に認定したのは、『全国引きこもりKHJ親の会(家族会連合会)』。全国各地に支部がある引きこもり家族会の全国組織であり、同じような痛みや悩みを経験し、気持ちを理解できる当事者ならではの目線が生かされている。

 この「ひきこもりピアサポーター」は、厚労省が社会福祉推進事業として2013年度から、地域に潜在する「ひきこもり」本人や家族に対し、きめ細かな支援が可能となるよう、継続的な訪問支援などを行うために取り組み始めた業務だ。

 現在、全国46ヵ所に設置されている「ひきこもり地域支援センター」などで、「ひきこもりサポーター」養成研修や研修修了者の情報管理などを行う「養成研修事業」と、「ひきこもりサポーター」を派遣する「派遣事業」として、同支援センターの設置運営費と併せると、2014年度も今年度と同額の150億円を計上している。

 同家族会が認定する「ひきこもりピアサポーター」の定義は、<家族会で活動するひきこもり経験者、当事者家族、当事者性を有する方>。

 派遣先については<家庭訪問に限らず、居場所や親の会、相談者の指定場所等>の適切な支援場所としている。

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

「「引きこもり」するオトナたち」

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