突然ですが、あなたが今職場で「暇だ」と宣言したらどうなるでしょうか?当然のことながら、「じゃ、この案件をお願い」などと新たな仕事が舞い込むことでしょう。このご時世、暇であることを容認して、ほっておいてくれる職場などほとんどありません。
では、暇である状態を周囲に気がつかれないようにするにはどうしたらいいか?そこで、編み出されたのが、「忙しいふり」です。多くの社会人が楽をするための簡単な裏ワザと言えます(他にも狙いはありますが)。みなさんもこれまでの社会人人生を振り返り、「忙しいふり」をしてしまったことがありませんか?
ただ、職場には本当に忙しい人もいるものです。果たして、周囲の同僚たちは忙しいふりをしている人と本当に忙しい人をきちんと見分けられ、適切な評価ができているでしょうか?みなさんも自分の行動を振り返って、考えてみましょう。
忙しいはずなのにネットに書き込み?
残業大好きな“忙しいふり族”
「まったく。毎日本当に忙しくて、大変ですよ」
こんなことを言いながら仕事をするのが癖になっている人がいます。いつも忙しく、仕事に追われている状態なので、
・厳しい顔つきでパソコンに向き合う
・慌ただしく、席を立ったり、座ったり
という姿で仕事をすることもしばしば。周囲からすれば、「たくさん仕事をして大変そう」といった印象を持たれているよう。それが、ネット広告の製作会社に勤務しているOさん(27歳)。WEBディレクターとして、クライアントとの折衝 広告クリエイティブの効果分析などをするのが仕事。ときには社内メールで同僚たちに、
<返信が遅れてすみません。忙しくてね~、今日も残業です>
と忙しさを強調することもあります。
ただ、そんなOさんを「大変そうだな…」と思って見ている人ばかりではありません。冷ややかな目で見ているのは、同僚のHさん(24歳)。職場で、Oさんの仕事ぶりをみていると、業務時間中に、
・インターネットで書き込み
・フェイスブックに投稿
している様子をしばしば見かけます。何気なく目をOさんの方に向けると、「なんだ、忙しそうだけど、暇つぶしのようなことやっているんだ」と思える光景を頻繁に見かけるのです。ただ、周囲には真面目に仕事をしているようにしか見えないようにするためなのか、厳しい表情を崩しません。