ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
東洋医学に学ぶ 旬な食生活

不要なものの排出を促す
春の食材をもりもり食べよう

植木もも子 [料理研究家・管理栄養士・国際薬膳師]
【最終回】 2014年3月13日
著者・コラム紹介バックナンバー

 徐々に陽気もよくなる3月。春分の日を境に陰気と陽気が交差して陽気がどんどん増していきます。この時期は、ホルモンや神経のバランスが崩れやすい時期なので注意して生活することが大切です。

 中国の養生法では、冬のうちに体の中にため込んでしまったものを排出して、リセットする時期でもあります。五臓の「肝」が活発に働いて体内の解毒を進めます。春を感じさせる山菜類には「苦味」のあるものが多く、この苦味は便通を促進します。「酸味」のあるものは「肝」の働きを促進させます。

 また、旬を迎える貝類や海藻類は五味のなかの「塩辛い」ですが、これは固まったものを軟らかくする性質があるので排出がしやすくなります。貝のタンパク質には肝機能を高めるアミノ酸のタウリンが多く含まれ、海藻には食物繊維が豊富に含まれています。

 このように旬の食材にはその時期、体に必要なものが多く含まれているということですね。アサリ、ワケギ、ワカメのぬた(味噌あえ)、ウドと赤貝の木の芽酢あえ、山菜の天ぷら、根ミツバのおひたし、フキの煮物など、昔から春の食卓に並んでいたものは、体にとっても必要なものだったのです。

 また、春には香りのいいものが多く出回りますが、これにも大切な役割があります。「気」を巡らすことで体内の「血と津(体液)」がスムーズに巡るからです。きれいな血が巡ることで細胞が活発に働いてエネルギーをつくり、不要なものを排出するのです。

 さらに「血」をきれいにする春野菜もたっぷりいただきましょう。春キャベツと新タマネギのサラダやスープもお薦めです。

 春はわくわくするほどおいしい食材が出回ります。楽しみながら体調も整えましょう!

●お料理ヒント
お薦めは、「桜エビとワカメの炊き込みご飯」。酒大さじ2を振りかけておいた釜揚げ桜エビ1/2カップをといだ米2合と合わせ、薄口醤油・酒各大さじ1と水を合わせ2合炊きの分量にして炊飯する。炊き上がったら、湯通しして一口大に切った新ワカメ1/2カップの水気をよく切って加え、上下に混ぜて5分ほど蒸らす。茶わんによそい、あれば木の芽を散らす。
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

植木もも子 [料理研究家・管理栄養士・国際薬膳師]

健やか料理研究家、管理栄養士、国際中医師・国際中医薬膳管理師。
遼寧中医薬大学付属日本中医薬学院の薬膳講師を務める。原宿にて薬膳と栄養学双方を取りいれた美味しい季節の料理教室と初心者のための男性料理教室を主宰。企業、レストランなどの健康メニューの提案、開発等を手掛ける。NHKテレビテキスト『きれいの魔法』にて、「きれいになる薬膳レシピ」好評連載中。近著『夜九時ご飯』(新星出版社)『欝に効く、食べ物、食べ方。作りかた』共著(保健同人社)『毎日作らないおかずの手帳』日東書院など
「毎日の食事が人生を作る」「美味しく!楽しく!健康に!」をモットーに活動中
HP  http://www.peachtreekitchen.jp


東洋医学に学ぶ 旬な食生活

食養生は中国の古くから伝承されている、健康を維持するための知恵です。中国の伝統医学は4000年もの歴史を持つともいわれています。その基本となる考えは陰陽学と五行説の考え方です。特に「陰陽」はすべての基本となります。この連載では養生法、特に季節に合った食養生のお話をしていきます。

「東洋医学に学ぶ 旬な食生活」

⇒バックナンバー一覧