3月21日に開催された『ひきこもり大学 in 神戸「ひきこもり経済学」』には、満員の約120人の参加者が詰めかけた。
しかも、そのうち「(申告があっただけでも)半数以上が当事者」(主催者側)だったというほど、筆者が知る限りでも前例のないくらい数多くの当事者が参加する会となった。そこで、来られなかった人たちのために、当日の熱気ぶりを少しだけ紹介しようと思う。
「ひきこもり大学を関西でも」
当事者自身による“手作りの会”
会を主催したのは、兵庫県の当事者で結成したNPO法人「グローバル・シップスこうべ」。スタッフとして協力したのも、ほとんどのメンバーが引きこもり経験者や当事者という、関西で活動する自助グループを中心にした人たちだ。
「引きこもりの当事者ができることを、自分たちでやってみよう。声を出していこう。自分たちの仲間づくりをやっていこう、という中で、ひきこもり大学を関西でもやってみようということになりました。みんなで作り上げていく会だと思っています」
そう呼びかけるのは、やはり引きこもり経験者であり、会をお手伝いしている大阪市のNPO法人「わかもの国際支援協会」の横山泰三さん。こうした当事者のスタッフたちは、ネット上のソーシャルネットワーキングサービスであるフェイスブックなどを通じて意見を出し合い、手作りで会をデザインしていった。
司会進行役の「ひきこもりーノ」(大阪府堺市)の坂本久実子さんが、某有名人の物真似で登場して場を和ませた後、引きこもり当事者のネットバンドによるオープニング演奏が行われ、重たい空気に包まれる会場を驚かせた。
学歴、職歴不問!自宅で稼ぐための
「ひきこもり経済学」とは
そして、この日のテーマは「ひきこもり経済学」ということで、やはり高校を中退し、引きこもり経験があるというアフィリエイト協議会幹部の近藤愛さん(株式会社だいすきラボ代表)による「職歴、学歴も関係なく、自宅にいながらできるアフィリエイトという働き方」をみんなで勉強した。