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「デジタルな日常」を生きる

デジタルな日常を
気配のように実現するアップル

松村太郎 [ジャーナリスト・著者]
【第19回】 2014年6月20日
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 ワールドカップが始まった。日本では深夜から朝の出勤時間に試合が行われ、日本代表に限らず世界中のチームが繰り広げる素晴らしい熱戦を見るには、少し難しい。

 筆者の友人は、朝の試合を見るため、会社の会議室を開放して、近辺のサッカーを見たい人を集めた観戦「朝会」を行うという。出勤時間を大幅に遅らせることもなく、かつみんなで楽しめるという一石二鳥のアイディアには、たとえブルーのユニフォームの代わりにスーツを着ていたり、手元にビールと「シュラスコ」(ブラジル伝統の肉料理)がなかったとしても、楽しめるものだろう。

 米国西海岸も、試合が行われるブラジルとは時差があり、ちょうど試合は昼間にあたる。米国ではそこまでサッカー人気が表立っていないようにも見えるが、そこは様々な国から人々が集まって構成されている国だ。街中のカフェやダイナーには大型テレビが設置され、ランチから夕方の時間帯にかけて、サッカーが放映されており、盛り上がりを見せている。

Apple TVを使って、
ネット経由で観戦中

 米国のサッカー人気と同じように、こちらも表立っていないアップルのテレビへの取り組み。噂こそあるが、アップルの「テレビ」という存在はまだ登場しておらず、今後出てくるかどうかもわからない。手元にあるのは、黒くて小さなセットトップボックス「Apple TV」だけだ。しかし今回のワールドカップでは、このApple TVが大活躍している。

 米国西海岸で暮らす我が家では、薄型テレビに接続したApple TVで観戦している。メニュー画面に用意されたスポーツ専門チャンネル「ESPN」のアプリを開き、ライブストリーミングやアーカイブ映像を楽しむことができるのだ。

 ちなみに、このApple TV向けのアプリ内で映像を楽しむには、ケーブルテレビの契約が必要で、月額料金をESPNに支払って視聴したいと思っても、その方法は存在していない。このトリックは既にソチオリンピックの時に経験済みだった。

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松村太郎[ジャーナリスト・著者]

まつむら・たろう/1980年生まれ・米国カリフォルニア州バークレー在住のジャーナリスト・著者。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。近著に「スマートフォン新時代」「ソーシャルラーニング入門」など。

 


「デジタルな日常」を生きる

スマホ、SNSなど、毎日の暮らしに欠かすことのできなくなったネット環境とデジタルツール。その一方で、セキュリティやプライバシーの問題、ツールへの依存、ネットコミュニティとの関わり方など、日々新たな問題が現れ、状況は変化している。私たちは「デジタルな日常」をどう生きていけばいいのか、米国シリコンバレー在住の記者が、生活者の目線で解説する。

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