ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
おもしろ県民性データブック

【秋田県】 持ち前の「明るさ」で、いざというとき「頼り」になる

都道府県データ:Vol.3

岩中祥史 [出版プロデューサー]
【第3回】 2008年8月27日
著者・コラム紹介バックナンバー

 昔から秋田県人には、「おおぼら吹いで、うまいもの食って、酒っこ飲んで、唄っこうだえば天下泰平。何も言うごどない」という楽天的なところがある。江戸時代は、秋田で取れる米が北前船に載せられ大坂へ、そこからさらに江戸に運ばれて人びとの食膳に上がるのが常であった。米の価格は秋田でのでき具合によって左右されていたほどで、その意味で、日本の生命線を握っていたといってもいい。

 昭和40年代まで、集団就職の若者を最も多く供給していたのも秋田県だった。この地は日本の高度成長を労働力の部分で支えていたのである。近頃話題の「ふるさと納税」が実施されていたら、最も実入りが多いのではなかろうか。

 東北から北陸、さらに山陰にかけての地域は、ともすると「暗い」「寒い」といったマイナスイメージで語られる。だが、そのなかで秋田県人は、そうした先入観を吹き飛ばすような「明るさ」を持っていた。それもこれも江戸時代以降、日本全体に及ぼしてきた強い影響力を人びとが自覚し、そのことに自信を持っていたからだろう。目立たないが、進取の気性も強い。

「すべておまかせ」という態度で
秋田県人を立てよう

 秋田県の一世帯当たりの月間実収入は全国で7位と決して悪くはない。にもかかわらず貯蓄現在高は46位というところに、消費性向の高さがうかがわれる。まさに「宵越しの金は持たない」というわけだが、プライドが高く、見栄っ張りで、おしゃれな県人気質はそういった数字にも表れている。

 だがその秋田県も、今は全国47都道府県でいちばん人口減が激しく(過去8年連続で減少率が1位)、往時の勢いを失ってしまいそうな気配である。だが、しばしの間眠りこくっていた進取の気性を思い起こすのは、まさしく今だろう。そうなれば持ち前の明るさが息を吹き返すはずである。

 日本でいちばん酒が強く、飲む量も多い秋田県人は、最初は口が重くても、いざというとき頼りになる存在である。そのときは相手を立て、「全部おまかせします」という気持ちを前面に出したほうが話もまとまりやすいはずだ。

◆秋田県データ◆県庁所在地:秋田市/県知事:寺田典城/人口:114万5471人(2005年10月)/面積:1万1612km2/農業産出額:1788億円(2004年)/県の木:秋田杉/県の花:ふきのとう/県の鳥:やまどり/県の魚:ハタハタ

データはすべて、記事発表当時のものです

関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

岩中祥史 [出版プロデューサー]

1950年、愛知県生まれ。東京大学文学部卒。出版社に勤務後、独立して編集企画会社エディットハウスを設立し、現在、代表。著書に、最新刊『日本を変える「名古屋脳」』(三五館)、『アナログ主義の情報術』(梧桐書院)、『出身県でわかる人の性格』『札幌学』、『博多学』、『名古屋学』(新潮文庫)などがある。各県の気質を調査した、現代県民性評論の第一人者。

 


おもしろ県民性データブック

各都道府県民に共通する特長や意外な一面を、文化や歴史に基づきわかりやすく解説。各県民の性格を知れば、ビジネス上のコミュニケーションもきっとうまくいく!

「おもしろ県民性データブック」

⇒バックナンバー一覧