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新感覚というより、違和感のなさにオドロキ!
三輪スクーター、ヤマハ「トリシティ」に試乗した

ダイヤモンド・オンライン編集部
2014年9月11日
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前が二輪、後ろが一輪

「トリシティ」は、ヤマハ発動機がタイで生産するグローバルモデルを国内で販売する第1弾としても注目される。海外生産のコストメリットを生かして、本体価格は同クラスの二輪車と同等の33万円(税別)に抑えた。なお三輪ではあるが、停止中はスタンドを使わないと自立しない Photo:DOL

 千葉県の国道を疾走する真っ黒な塊。よく見ると乗っているのは「バットマン」!? あの「チバットマン」が駆る乗り物は、前が二輪、後ろが一輪の「トライク」という種類の車だ(法的にはバイクではなく乗用車に属する)。

 その“バットモービル”とは似て非なる乗り物だが、バイクのジャンルで、新しく三輪のスクーターが登場した。ヤマハ発動機が9月10日に発売した125ccの「トリシティ」だ。タレントの大島優子さんが登場するコマーシャルも話題を集めている。

 輸入バイクでは一部にファンが存在する、前輪が2つの三輪バイクだが、サイズが比較的大きく、価格も高かった。そこへ今回、日本のバイクメーカーが本格的な製品を投入してきた。

 なぜ、前二輪の三輪なのか。

 これまでにも配達用の三輪スクーターは存在していた。しかしそれらはすべて、後ろが二輪のいわゆる「三輪車タイプ」だった。後部に大きなトランクをつけて、ピザなどの出前用に使われているあれだ。

 しかしトリシティは、前輪を二輪にした。ヤマハ発動機によると、「前が二輪の三輪にしたことで、発進や停止時などの低速走行時でもハンドルのふらつきが少ない安定感を生み出した」という。それによって、これまでバイクを敬遠してきたユーザーの獲得も目指そうとしている。

 本当にそうなのか。言われただけではわからないので、実際に試乗してみた。

二輪のスクーターと
まったく変わらない走行感覚

 実物のトリシティは、同じクラスの二輪スクーターとほとんど変わらないサイズで、三輪だからといって大きいわけではない。またがってみると、ライダーからは前に二輪があることはまったくわからない。

 走り出しても、二輪のスクーターとまったく同じ感覚だ。右手のグリップのアクセルをひねるだけで、するすると動き出す。

 カーブも、非常になめらかに曲がる。試乗コースは石畳や波状路(スピードを落とすために波状の舗装を施した路面)など、でこぼこした道も含まれていたが、安心して走り抜けることができた。

 バイクの場合は、路面によってハンドルを取られ、前輪が滑ってしまうと転倒する危険が高い。トリシティでは前輪を2つにして、次ページの写真に見えるような特殊なサスペンションの機構(リーニング・マルチ・ホイール:LMW)を組み込むことで、どちらかが滑っても、もう一方がしっかりグリップできるようにした。そのため、二輪車に比べてハンドルが取られにくく、スムーズに走ることができる(ヤマハ発動機の説明動画はこちら)。

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