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不機嫌な職場の治療法

「組織感情マップ」で不機嫌度を診断
職場の健康は自分たちで守りぬく!

高橋克徳 [(株)ジェイフィール代表],河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長]
【第5回】 2009年3月18日
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 この連載では、第3回、第4回と、「ご機嫌な職場」の事例を詳しく紹介して来ました。

 お互いを思いやり、支え合い、学び合うことを自分たちの行動原理に変えた職場。挑戦を楽しむこと、創造を楽しむことを自分たちの文化に変えた職場。前者は温かい感情に満たされた職場であり、後者はイキイキとした感情が広がっている職場だと言い換えることができます。

 実は、不機嫌な職場にならないために、あるいは不機嫌な職場をこうしたご機嫌な職場に変えていくために、最初にやってみていただきたいことがあります。それは、自分たちの職場に広がっている“感情”を自分たちで把握し、共有するということです。

 「自分たちの職場が健康な状態にあるのか」を定期的に診断する。そして、ちょっと悪くなりかけている箇所が見つかったら、いち早く“生活改善”をして治していく。もし病巣が広がっていたら、みんなでその侵攻を食い止め、健康な状態に戻す――。

 常日頃から、こんな取り組みをしていくことが必要です。

 では、職場の健康状態をどのように把握すればよいのでしょうか?

あなたも感じたことはないか?
実は組織も“感情”を持っている

 組織にも感情がある。そう思ったことはないでしょうか。組織は人間ではないし、生物学的な意味での感情というものを持っているわけではありません。でも、組織自体が何か“ある種の感情”を持っているかのように感じたことはないでしょうか。

 たとえば、職場で見られる具体的な“感情”には、以下のようなパターンがあります。

 ・皆、元気がなくて、職場全体が暗くなっている。
 ・お互いにイライラして、攻撃的になっている。
 ・皆が保守的になっていて、殻に閉じこもっている感じがする。
 ・皆、イキイキとしていて、新しいことに取り組もうという活気がある。
 ・お互いを尊重しあい、助け合おうという温かい雰囲気がある。

 こうした組織全体に波及した感情、雰囲気、ムードというものを、私たちは“組織感情”と呼んでいます。

 この組織感情は、気づくと一人ひとりの意識や行動を侵食して行きます。いくら前向きでチャレンジ意欲の高い人でも、周囲が現状に対してネガティブで、「何をやっても変わらない」という感情を持っていたら、自分だけが元気なエネルギーを発し続けるのはきつくなります。

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高橋克徳 [(株)ジェイフィール代表]

野村総合研究所、ワトソンワイアットを経て、ジェイフィールの設立に参加。組織における感情問題の解決や組織活力向上のコンサルティングに全力を注ぐ。多摩大学講師など、多方面で活躍。共著の『不機嫌な職場』(講談社)はベストセラーとなる。
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河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長]

ワトソンワイアットを経て、「人と組織のマネジメント研究所」(株)道(タオ)を設立。ベストセラーとなった『ニワトリを殺すな』をはじめ、『デビルパワー エンジェルパワー』『育ちのヒント』(共に幻冬舎)など著書多数。慶応丸の内シティーキャンパス客員ファカルティー。


不機嫌な職場の治療法

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