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定年前にたそがれない!50代からの人生リセット術 野田稔

大企業では実は生まれにくい
優秀なマネジャーになれる人の3つのルール

野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]
【第23回】 2014年9月29日
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【その1】
ルーチンワークに
クリエイティブな仕事を駆逐させるな!

 ピラミッド型組織というのは、ルーチンワークをこなす上では非常に有効な組織だ。人類が発明した最高のイノベーションの一つだと言ってもいい。

 ただ一方で、ピラミッド型組織のように固定化された組織というのは、変化に対応することが不得手だ。そこを調整するのが組織のメンバーで、超人的な努力によってなんとか変化に対応するのだが、自ずと限界がある。

 一番の問題は、ルーチンワークのある人間は、どうしても、ルーチンワークを先行させたがる傾向があるということだ。業務におけるグレシャムの法則(悪貨が良貨を駆逐する)である。すなわち、“ルーチンがノンルーチンを駆逐”してしまう。

 私もそうだ。前職の野村総合研究所で、管理職をやっていた時の働き方を例にとってみよう。出社したらすぐに、定例会議前で頭がすっきりしているうちに新規の提案書を作ろうと思っていたとする。それは、挑戦しがいのあるクリエイティブな仕事だ。その次に、明後日に迫っている、ある研修のレジメづくりをしようと思っていた……。

 ところが、この2つのノンルーチンの仕事には結局全く手をつけられなかった、といったことがしょっちゅうだった。

 出社した瞬間に、部下の「ちょっといいですか」が待っている。まさにルーチンワークで意思決定をしなければいけない用件だ。状況を聞いて判断を伝えるのに15分くらい掛かかる。

 その次に電子メールのチェックをしたのが間違いだ。多くはメール広告の類、あるいはしばらく放っておいてもいいメールだったが、中に急ぎのメールが2~3ある。確認のためのちょっとした調べものも必要で、そこまで終わった時は、もう朝礼の時間。

 朝礼はルーチンワークの宝庫だ。先週の報告と、今週の予定の確認など。時間が延びて、休み時間もなく別の定例会議に突入。終わったらまた「ちょっとお時間ください」が待っている。毎日がこんなことの繰り返しだ。

 クリエイティブワークは、ルーチンワークが終わった後にゆっくりやろうと思うから、結局、ほとんどの場合は1日の後ろへ、後ろへとリスケされてしまう。考えてみれば、これは非常におかしな習慣だ。

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野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]

明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科教授/株式会社リクルートホールディングス リクルートワークス研究所 特任研究顧問。野村総合研究所、リクルート社新規事業担当フェロー、多摩大学教授を経て現職に至る。日本テレビ系列「ズームインスーパー」、NHK総合「経済ワイドビジョンe」「Bizスポワイド」、NHKEテレ「仕事学のすすめ」などメディアでも活躍。主な著書に『組織論再入門』『中堅崩壊』(以上ダイヤモンド社)、『二流を超一流に変える「心」の燃やし方』(フォレスト出版)『企業危機の法則』(角川書店)など多数。


定年前にたそがれない!50代からの人生リセット術 野田稔

大企業の中に、500万人近くいると推計される雇用保蔵者。役職定年者を中心に、もし自分が雇用保蔵人材と認定されているとしたら、どのように自らのキャリアを考え、建て直していくべきなのか。50歳で人生を黄昏(たそがれ)にしないためのマインドセットと自分を変えるための方法論とは……?

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