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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

行うべき仕事の内容を明らかにしてその仕事に集中する

上田惇生
【第133回】 2009年4月16日
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明日を支配するもの
ダイヤモンド社刊
2310円(税込)

 「知識労働の生産性を向上させるための条件は大きなものだけで6つある。仕事の目的を考える。働く者自身が生産性に責任を負う。継続してイノベーションを行う。継続して学び人に教える。知識労働は量よりも質の問題であることを理解する。知識労働者は組織にとってコストでなく資本であることを理解する」(『明日を支配するもの』)

 ドラッカーは、これからの中心的な課題は、知識労働の生産性の向上だと言う。

 すでに先進国では知識労働者が労働力人口の中核を占めている。そして、それらの人たちの生産性にこそ、先進国の生存と繁栄はかかっている。

 知識労働の生産性についての研究は始まったばかりである。知識労働者の生産性は、仕事の質を中心に据えなければならない。しかも、最低を基準としてはならない。最高ではないにしても最適を基準としなければならない。量の問題を考えるのは、その後である。                           
 知識労働で重要なことは仕事の目的である。知識労働では仕事は何かが中心的な問題となる。肉体労働と異なり、仕事がプログラム化されていないからである。

 「知識労働の生産性向上のために最初に行うことは、行うべき仕事の内容を明らかにし、その仕事に集中し、他のことはすべて、あるいは少なくとも可能なかぎり無くすことである。そのためには知識労働者自身が、仕事が何であり、何でなければならないかを知らなければならない」(『明日を支配するもの』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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