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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

教育の重要度は増すのになぜ学校は退屈なのか

上田惇生
【第25回】 2007年12月25日
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断絶の時代
ダイヤモンド社刊 2400円(本体)

 「誰もが教育を大事にし充実せよと言う。だがその費用に見合うものを得ていると思う者はいない」(『断絶の時代』)

 教育は放っておくにはあまりに重大になった。知識社会では、キャリア、機会、昇進を左右するからだ。

 だが、教員の生産性が低過ぎる。必要とされる教育の水準が急激に高くなった。

 教員の生産性を上げ、成果を上げさせ、彼らの知識、技能、努力、献身の収穫を増大させなければならない。

 ドラッカーは、生徒や学生の成績不振は学校の責任であり、教員は恥ずべきだと言う。教育者も自分の成果には責任がある。成績の悪い学生を責めることは許されない。

 すでに生徒や学生が反旗をひるがえしている。教室で教えていることが退屈で無意味であるとしている。教育の重要度は増しているというのに。

 学校はもはや新しい世界への窓ではない。唯一の教育の場でもない。古びた代用品にすぎない。なぜなら幼児でさえ、テレビなどを通じて生々しく外の世界を見ている。今日の電波、通信、メディアはその方法と形態において、コミュニケーションの達人であるからだという。

 「子供たちはなぜ学校が退屈きわまりないのか、息が詰まるだけのところになっているのかを知らない。しかしテレビの水準に慣れ親しんだ彼らは、今日の教え方では受けつけない。許された唯一の反応が勉強をしないことである」(『断絶の時代』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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