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「頭がいい」とは、どういうことか?――脳の取り扱い説明書、マインドマップ40周年によせて
【第3回】 2014年10月22日
著者・コラム紹介バックナンバー
近田美季子 [株式会社ティズム代表取締役兼コンサルタント]

脳トレには記憶力を鍛えよ!

マインドマップが究極の脳トレ・ツールと呼ばれる理由

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脳の万能ナイフと称されるマインドマップ。このカラフルな思考ツールは、トニー・ブザンが大学講師だった頃、何とか学生の記憶に残る講義をしたいという工夫から始まり、記憶法をベースとして開発された。記憶は「丸暗記」などと言われて創造的ではないイメージがあり、軽視されがちだが、実は脳の機能を総動員して記憶力を鍛えることは、素晴らしい脳トレになるのだ。

退屈な講義を面白くする工夫から始まった

 マインドマップを考案する直接のきっかけになったのは、トニー・ブザンが大学講師となった30歳の頃の体験である。

 今ではスピーチの達人として知られるトニー・ブザンだが、当時は他の講師と同様に、抑揚のない声で講義ノートを読み上げていた。ある日のこと、学習中の記憶について講義していた彼は、単調にテキストを読み上げる自分に飽き飽きし、学生のためにもならないことに気づいた。

 その日の講義は系列位置効果がテーマだった。

 「リスト形式で提示された事柄を学習する場合、リスト内の位置によって記憶が影響を受け、冒頭部と終末部の項目が記憶に残りやすい。これをそれぞれ初頭効果と新近性効果という。書き取れましたか?もう一度、繰り返すと……」

 トニー・ブザンは学生たちが一心不乱にノートを取っているのを見て、これではいけないと感じ、学生の記憶に残るような講義をしたいと考えた。

 そこで、系列位置効果、さらには、イメージが鮮明(印象的、または目立っている)だったり、関連づけられた事柄は忘れにくいなど、記憶の法則をヒントにして話し方を工夫した。

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近田美季子(ちかだ・みきこ) [株式会社ティズム代表取締役兼コンサルタント]

株式会社ティズム代表取締役兼コンサルタント。ThinkBuzanマスター・トレーナーとして各種講座(マインドマップ、読書術、記憶術など)に登壇するほか、インストラクターの養成にも携わる。『新版 ザ・マインドマップ』『ザ・マインドマップ[ビジネス編]』(ダイヤモンド社)、『マインドマップ超入門』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はじめ多数のトニー・ブザン公認書籍の翻訳・監修も手掛けている。コーネル大学大学院経営学修士(MBA)。 
URL http://www.chikadamikiko.com


「頭がいい」とは、どういうことか?――脳の取り扱い説明書、マインドマップ40周年によせて

英国の教育家、トニー・ブザンによって考案され、世界中のビジネスパーソンや学生、子どもたちの脳力アップに活用されているマインドマップ(R)。発表されてから40周年を迎えるのを記念して、ThinkBuzanマスタートレーナーとして活躍する近田美季子氏が、ブザンの提唱する「メンタル・リテラシー」について語る。

「「頭がいい」とは、どういうことか?――脳の取り扱い説明書、マインドマップ40周年によせて」

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