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「引きこもり」するオトナたち

「ひきこもりの部屋」がアートになる!?
元当事者の芸術家が部屋の写真を募集中!

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第219回】 2014年10月30日
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<ひきこもりの方へ。あなたの部屋を見せてください。> 

 そんなブログの呼びかけが、ネット上で話題になっている。

<美術家をしています。まだまだ売れていませんが。僕は以前、 ひきこもり をしていたことがあります。まずその経緯を聞いてください>

 ブログの発信者は、自らも「ほぼ寝たきり」の引きこもり経験がある、美術家の渡辺篤さん(36歳)。

 12月7日から、個展『止まった部屋 動き出した家』を開くにあたり、当時の自分の部屋を写真で公開するとともに、同じような状況にある引きこもり当事者に向け、部屋の画像を送ってほしいと呼びかける。

半年間ほぼ寝たきり、靴も履かない
ニコ動では重宝される「絵師」に

 渡辺さんが引きこもったのは、2010年。結婚を考えていた女性に裏切られたことなどがきっかけだった。

 東京芸術大学大学院の美術研究科を修了してから、渋谷の宮下公園に住み込み、ホームレスの支援活動に準ずるような作品制作活動をしていた。そんな社会的排除をなくす運動の中で、渡辺さん自身も「排除された」ことがショックだった。

 10年ほど患っていたうつが原因で大学を2年ほど休学し、抗うつ薬を飲んでいたことや、将来への不安感も増した精神的ストレスが重なって、家にいる時間が長くなり、徐々に引きこもった。

 実家の自室で6ヵ月余り、ほぼ寝たきり生活をしながら引きこもり始めたのは、2010年7月の海の日だった。その間、一度も靴を履かず、空の色も見ることもなかった。

 まったく靴を履かなかった半年間、渡辺さんは、明け方の4時から6時頃にかけ、親が寝ているのを見計らって、台所へ「食」を漁りに行った。

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

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