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ニューロビジネス思考で炙り出せ!勝てない組織に根付く「黒い心理学」 渡部幹

専業主婦の妻がいる男性にだけ特別手当の“なぜ”
女性に優しい会社でシングルマザーを襲った違和感

渡部 幹 [モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]
【第12回】 2014年11月5日
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男女平等度で先進国中最低ランク
だが、現実は本当にそうだろうか?

 本連載「黒い心理学」では、ビジネスパーソンを蝕む「心のダークサイド」がいかにブラックな職場をつくり上げていくか、心理学の研究をベースに解説している。

 ここで度々紹介しているように、筆者は男性のみならず、女性のビジネスパーソンから話をうかがうことが多い。そのときに必ず尋ねるのが、女性差別についてだ。

 先日ニュースにもなったが、スイスの「世界経済フォーラム」がまとめた男女格差についてのレポートでは、日本の男女平等度は142ヵ国中104位で、G7参加国中最低、先進国全体の中でも最低ランクだった。

 この結果は今に始まったものではなく、日本は以前から「男女平等の低い国」という結果になっている。このランキングは、女性の就労参加率やエグゼクティブへの登用頻度など、いくつかのカテゴリを考慮して計算されている。

 安倍政権も、女性の登用を推進しようとしているが、先の小渕議員、松島議員の問題などもあり、うまくいっているイメージを持たれていないようである。

 このようなニュースから考えると、日本の職場では女性差別が横行しているかのようなイメージを持ちやすい。だが、筆者が実際に現場で働いている女性から話をうかがうと、少なくとも先進的な日本企業では、女性登用に積極的であろうとしている。

 中にはつまらないパワハラ、セクハラもあるが、総じて上級管理職に就いている男性はみな紳士だし、女性部下の話もよく聞く傾向にあるようだ。しかし統計データでは、日本は他国に比べ、やはり女性の管理職の割合は少なく、平等とは言えないとされている。

 このギャップはどこにあるのか。先日、そのヒントとなる話を聞いた。

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渡部 幹(わたべ・もとき)
[モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]

UCLA社会学研究科Ph.Dコース修了。北海道大学助手、京都大学助教、早稲田大学准教授を経て、現職。実験ゲームや進化シミュレーションを用いて制度・文化の生成と変容を社会心理学・大脳生理学分野の視点から研究しており、それらの研究を活かして企業組織にも様々な問題提起を行なう。現在はニューロビジネスという大脳生理学と経営学の融合プロジェクトのディレクターを務めている。代表的な著書に『不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか』(共著、講談社刊)。その他『ソフトローの基礎理論』(有斐閣刊)、『入門・政経経済学方法論』、『フリーライダー あなたの隣のただのり社員』 (共著、講談社)など多数。


ニューロビジネス思考で炙り出せ!勝てない組織に根付く「黒い心理学」 渡部幹

この連載の趣旨は、ビジネスマンのあなたが陥っている「ブラック」な状況から抜け出すための「心」を獲得するために、必要な知識と考え方を紹介することにある。社員を疲弊させる企業が台頭する日本社会では、「勝てない組織」が増えていく。実はその背景には、マクロ面から見た場合の制度的な理由がある一方、日本人の持つ国民性や心理もまた、重要な要因として存在する。そうした深いリサーチが、これまで企業社会の中でなされてきただろうか。本連載では、毎回世間で流行っているモノ、コト、現象、ニュースなどを題材として取り上げ、筆者が研究する「ニューロビジネス」的な思考をベースに、主に心理学や脳科学の視点から、その課題を論じていく。あなたは組織の「黒い心理学」を、解き明かすことができるか。

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