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マーケットが見える!人のココロをつかむセオリー

大人の定番ドラマの時間に放送している
『ごめんね青春!』は、
それでも若者に支持されている

リアルタイム視聴率本位から変わるテレビの評価

藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]
【第68回】 2014年12月1日
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日曜日の21時台に登場
若者向けの学園ドラマ

 2013年春に放送され、社会現象とまでいわれたNHKの人気連続テレビ小説『あまちゃん』の脚本家・宮藤官九郎氏が脚本を手がけ、現在、日曜日の21時にTBS系列で放送中の『ごめんね青春!』の視聴率が、振るわないといわれています。

 ビデオリサーチ(関東地区)の調査によれば、10月12日放送の初回視聴率は10.1%、その後も第6回までは7~8%と1桁台を更新。キャストには、ジャニーズやAKBなど若者に人気のタレントを起用し、「平和で楽しく、賑やか」な学園生活をコミカルに描いた作品です。

 この作品のプロデューサーは、宮藤氏との名コンビで『池袋ウエストゲートパーク』や『木更津キャッツアイ』などのヒット作を送り出してきた磯山晶氏であり、TBSの日曜日21時といえば、昨年夏の『半沢直樹』を筆頭に、それまでも『JIN-仁-』などが話題になったことは記憶に新しいでしょう。

 黄金コンビといわれる脚本家とプロデューサー、若者に人気の出演者たち、そしてヒット作が生まれた放送枠、という条件が揃い、放送前から今クールのドラマの目玉と目されていただけに、予想外という声も聞かれてしかりというところでしょうか。

 それにしても、なぜ、苦戦を強いられるのか。

 理由の1つに、コンテンツと放送枠のミスマッチがあるのではないかと、私は考えます。

 これまでTBSの日曜日21時台で放送されて来た『半沢直樹』『JIN-仁-』『南極大陸』『とんび』などは、主にビジネスマンを中心とした40代前後の男性に向けた内容のドラマでした。

 その時間帯に、あえて高校を舞台にした学園コメディを持ってきたわけですが、アイドルが多数出演するこの種のドラマのコア視聴者層は、通常は10代から20代前半の若者たちです。彼らに、日曜日のこの時間帯のTBSドラマを見るという指向はあまりないのでは、という予測は成り立ちます。

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藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]

慶應義塾大学を卒業後、味の素株式会社を経て、92年、フィンランド人の社長と二人でザイロフィン ファーイースト社(現ダニスコジャパン)を設立。素材メーカーの立場から キシリトール・ブームを仕掛け、キシリトール製品市場はゼロから2000億円規模へと成長。07年、株式会社インテグレートを設立し、代表取締役CEOに就任。著書に『どう伝わったら、買いたくなるか』『99.9%成功するしかけ』 『漂流する広告・メディア』講演活動も行っている。integrateGroupウェブサイト:http://www.itgr.co.jp/

 


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