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社内政治の教科書
【第8回】 2014年12月22日
著者・コラム紹介バックナンバー
高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

「仕事はできるけどイヤな奴」と思われたら終わり。
社内に味方を増やす「4つの基本」

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「社内政治に関する最良の参考書は何か?」。そう聞かれれば、私は『人を動かす』(デール・カーネギー、山口博訳、創元社)を挙げます。なぜなら、「政治とは何か」を突き詰めれば、自分が意図するように人を動かすことにほかならないからです。そのための原則をまとめた本書は、社内政治を考える際に絶対に避けては通れない必読書と言えるでしょう。

相手が求めるモノを与えるのが、
人を動かす唯一の方法

 『人を動かす』には、社内政治にも通じる、重要なエッセンスが詰まっていますが、特に重要だと思われるのが「重要感を持たせる」という項目です。ここで、カーネギーはこう問いを立てます。

 「人を動かすには、相手のほしがっているものを与えるのが、唯一の方法である。人は、何をほしがっているのか?」

その答えが、これです。

 「すぐれた心理学者ウィリアム・ジェームズは、『人間の持つ性情のうちでもっとも強いものは、他人に認められることを渇望する気持ちである』という。ここでジェームズが、希望とか要望とか待望とかいうなまぬるいことばを使わず、あえて『渇望する』といっていることに注意されたい。

 これこそ人間の心をたえず揺さぶっている焼けつくような渇きである。他人のこのような心の渇きを正しく満たしてやれる人はきわめてまれだが、それができる人にしてはじめて他人の心を自己の手中におさめることができるのである」

 これは、私の実体験にも合致します。
 たしかに、私自身、振り返ってみれば、実績が上がらず、誰からも認められず、誰からも相手にされないときほど、つらかったことはありません。結果を出すために激務をいとわなかったのは、ただひたすら人に「重要な存在」だと認められたかったからです。そして、私という存在を認めてれくれる人を「味方」だと認識して、その人の力になりたいと思う。これは、きわめて自然な心の働きだと実感します。

 だから、私は、あらゆる人に「あなたは、私にとって重要な存在です」というメッセージを伝えることを意識しています。それが、「味方」を増やす最良の方法であり、政治力の根源となると考えるからです。

 

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
株式会社セレブレインホームページ
高城幸司氏ブログ

 


社内政治の教科書

社内政治――。ネガティブな印象をもつ言葉ですが、実は「政治力」がなければ管理職は務まりません。どんなに優れたアイデアがあっても、組織を動かせなければ何ひとつ実現できないからです。部署間対立、横暴な上司、反抗的な部下……。こうした「現実」のなか社内政治を生き抜く鉄則を紹介します。

「社内政治の教科書」

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