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ミドルマネジャーのための「不機嫌な職場」改革講座

上にも下にも強く言えない!
怒りを溜め込む「草食系ミドル」が急増中

高橋克徳 [(株)ジェイフィール代表],重光直之 [(株)ジェイフィール取締役]
【第12回】 2009年12月24日
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 先日、あるミドルマネジャーが私の前でこんな言葉をもらしました。

  「上司から理不尽なこと言われても、言い返せないんです。部下にも強く言えなくて、全部自分で抱え込んじゃうんですよね」

 話を聞くと、前回お話ししたような「パワハラ上司」ではないのに、彼は上司とちゃんと向き合えないようです。同時に、部下にもものが言えないのです。

 こういったミドルは、争いを好まないというよりも回避するタイプです。流行の言葉で言えば、「草食系ミドル」という言い方の方がわかり易いかもしれません。

 実は、私が接するミドルの多くが、こういったタイプのように思います。彼も、見るからに弱そうなタイプではないのに、対立や葛藤が起こると自分から引き下がるようです。別の見方をすれば、「職場でのバランスをとって潤滑油になっている人」だともいえます。

 対立を回避すると、その場は穏便にことが進むのですが、事態は決して良くなるわけではありません。矛盾を自分の中に抱え込むだけで、問題を解決していないからです。問題を先送りするほど、事態は悪化していくばかりです。

 では、こういったミドルはどうすればいいのでしょうか? 今回は、草食系ミドルが職場でうまく立ち回るための心得について考えてみましょう。

 まずは、こみ上げてくる感情の高まりを処理する方法を知ることが重要です。草食系ミドルは、対立を回避するときに瞬間的に怒りや憤りの感情が出てくるのに、それを表に出さないまま抑え込んでいます。

 何故なら「怒りの感情を抑える」というのが、職場における一般的な規範となっているからです。

 実際、「感情表出力」のトレーニングを行なっても、ビジネスパーソンが喜怒哀楽の中で一番苦手なのは「怒」の感情です。「もっと怒りの感情を出して!」と言っても、「どうやったらよいかわからない。職場で怒ったこと、ないもの・・・」と泣きが入るケースさえあります。

 しかし、怒りの感情を抑え続けていると、そのうち自分で制御できなくなってきます。

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高橋克徳 [(株)ジェイフィール代表]

野村総合研究所、ワトソンワイアットを経て、ジェイフィールの設立に参加。組織における感情問題の解決や組織活力向上のコンサルティングに全力を注ぐ。多摩大学講師など、多方面で活躍。共著の『不機嫌な職場』(講談社)はベストセラーとなる。
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重光直之 [(株)ジェイフィール取締役]

株式会社ニイタカ、社団法人日本能率協会を経て現在に至る。ヘンリー・ミンツバーグ教授との出会いを機に、ミドルマネジャーを元気にする「リフレクション・ラウンドテーブル」を日本に導入し、プログラム開発とファシリテーターを担当。「感じる研修エンジニアリング」の普及にも力を入れ、スキット研修、演出家を招いての役作り研修など、多彩に展開中。

ホームページ:http://www.j-feel.jp(日本語)

 


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職場のコミュニケーションが崩壊し、社員の対立や生産性の低下に悩むミドルマネジャーが急増しています。ベストセラー『不機嫌な職場』の著者と「ミドル再生」を専門とする同僚が、管理職が不機嫌な職場を改革するための知恵を徹底指南します。

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