経営 X 人事

「企業内教育の勉強をするには欧米に行くしかない」
は本当なのか?

図らずも人事な人になってまず困ることは、どのような知識をどこまで身につければよいか、という点についての指標が見当たらないことです。そこで今回は人事業務のうち、教育・研修・人材育成の担当となったときに、必要な知識を学べ、上司などに専門性をアピールできる資格としてeLP(eラーニングプロフェッショナル)資格をご紹介します。

プロフェッショナルになるには
資格が必要とは言うけれど

 みなさんこんにちは。北村です。

 ここまで3回に渡り、人事の入門書から、「人」にフォーカスした経営学分野の本までご紹介してきました。みなさん、それぞれの本を手に取られましたでしょうか?

 これまでの回で何回も触れましたが、図らずも「人事な人」になると、まず困るのが何から学べば良いかが分からない点です。

 また、どこまで学べば「教育や研修・人材育成に関する専門知識を有している」と言えるかも明らかではありません。

 他の分野、例えば会計・経理であれば簿記検定があり、ICTであれば情報処理技術者があります。

 筆者自身、教育部門のシステム管理者を務めていた頃には、自分のスキルアップのため、システムアドミニストレータ資格を取得しました。

 この資格が上級と初級に分割された後で上級システムアドミニストレータを、そしてその後に新設された情報セキュリティアドミニストレータを取得しました。

 ついでに、何か取りこぼした気がして、初級システムアドミニストレータ資格も取得しました。

 資格取得の勉強に際しては、Nifty-Serve(現@nifty)の資格取得フォーラムで資格取得者の先輩からさまざまなことを学び、自分が資格取得をした後には、次に資格取得を目指すメンバーのサポートをしました。

 その時の経験や周囲のメンバーとの議論などから資格取得には例えば以下のような効用があると考えるようになりました。

<学習面>
・ ある業務分野に必要な知識・スキルを網羅的に学べる
・ レベル分けがされている資格の場合、それを段階別に学べる
・ 資格者のコミュニティで他の資格者と交流し、実務的なノウハウなどを学び合うことができる

<キャリアアップ面>
・ 自分の専門性をアピールできる(証明できる)
・ 会社の採用基準や昇格基準を満たすことができる
・ 周囲からの信頼に繋がる
・ 資格が無くては出来ない職業に就ける(医師、弁護士、公認会計士など)

 みなさんの勤務先でも、上記のような理由から社員の資格取得を支援する制度を整備していることが多いのではないでしょうか?

 では「人事な人」に関する資格はどうでしょう?

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北村士朗

1961年生まれ。(株)東京海上日動HRAにて企業内教育の企画・開発・実施に従事した後、2005年8月より熊本大学大学院社会文化科学研究科教授システム学専攻准教授。研究分野はインストラクショナル・デザイン、eラーニング、企業内教育、授業法、教育ビジネス等。主な著書に「企業内人材育成入門」(共著)

 


図らずも「人事な人」になったあなたのために

一般のビジネスパーソンにとって、人事部門はなにやらコワい、なにをしているかよくわからない部署に見えるかもしれない。しかし、人事への異動はある日突然やって来る(かもしれない)。図らずも人事部門に異動することになった読者のために、同じ経験を持つ筆者が「人事部門での仕事」について解説し、そのやりがいと醍醐味を語る。

「図らずも「人事な人」になったあなたのために」

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