ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
限りなく透明に凜として生きる――「日本のマザー・テレサ」が明かす幸せの光
【第12回】 2015年4月22日
著者・コラム紹介バックナンバー
佐藤初女 [福祉活動家、教育者]

つい何でも話したくなる
初女式「究極の聞き方」とは?

1
nextpage

1995年公開、龍村仁監督『地球交響曲<ガイアシンフォニー>第二番』でその活躍が世界中で注目された佐藤初女氏。海外からの講演依頼も多数。現在も精力的に講演活動中だ。
その初女さんが93歳の集大成書籍『限りなく透明に凜として生きる―「日本のマザー・テレサ」が明かす幸せの光―』を発刊(本記事巻末に購入者限定特典告知あり)。
4月17日のめぐろパーシモンホールでの出版記念講演会(1200名)も大盛況だったとか。
話を聞いてもらうだけで楽になる、つい何でも話したくなるという、初女さんの「聞き方」を紹介する。

とことん聞いても、答えは出さない


佐藤初女(さとう・はつめ)1921年青森県生まれ。1992年、岩木山麓に『森のイスキア』を開く。病気や苦しみなど、様々な悩みを抱える人々の心に耳を傾け、「日本のマザー・テレサ」とも呼ばれる。1995年に公開された龍村仁監督の映画『地球交響曲<ガイアシンフォニー>第二番』で活動が全世界で紹介され、国内外でも精力的に講演会を行う。アメリカ国際ソロプチミスト協会賞 国際ソロプチミスト女性ボランティア賞、第48回東奥賞受賞。2013年11月の「世界の平和を祈る祭典 in 日本平」でキリスト教代表で登壇。チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ法王と初対面。その際、おむすびをふるまう。『おむすびの祈り』『朝一番のおいしいにおい』など著書多数。(撮影:岸圭子)

 岩木山麓の『森のイスキア』を訪れる人の多くが悩みや問題を抱え、助けを求めています。

 わたしは相談にこられた方とは、まず視線を合わせて、その人が話していることをそのまま聞けるようにします。
 そして、こちらの心の中にあるものを空っぽにして、自分の体験と置きかえながら話を聞きます。
 「心を空っぽにする」とはどういうことかというと、自分の考えや思いを一切なくして透明になるということです。
 そして、その人の話を聞きながら「こうすればいい」とこちらの考えを持たないで、話を全部受け入れるようにします。
 こちらからはお答えは出しません。

 どなたにしても人の命。生活は深いものです。つい答えを出したくなりますが、答えは出さなくてもいいと思うのです。

 いい答えを出そうと思ったらダメ。こられる方が1年なり2年なり考え続けてきた問題をわたしが聞いて、その場で解決することはできません。

 それよりは相手のほうを受け入れたほうが、ずっといいと思うんですね。

 こちらの心を空っぽにして、ひたすらその人の話を聞いていると、話す人は自分の話を受け入れてくれたと思って安心するんです。

 そうして信頼感が出てくると、前よりも深いところが出てきて、はっきりと考えを出します。素直になっていると気づきというのは見えてきますからね。
 そこまで出たら食事を出して、一緒に食べます。そこまでいかないうちは素直に食べられませんね。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
キーワード  聞き方
いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55

いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55

トレーシー・カチロー 著/鹿田 昌美 訳

定価(税込):本体1,600円+税   発行年月:2016年11月

<内容紹介>
子どもの豊かな心を育て、頭と体を伸ばしていくために親が知っておきたいことについて、最新の科学研究をもとに「最も信頼」できて「最も実行しやすい」アドバイスだけを厳選して詰め込んだ貴重な本。子にかけるべき言葉、睡眠、トイレトレーニング、遊び、しつけまで、これ一冊さえ持っていれば大丈夫という決定版の1冊!

本を購入する
著者セミナー・予定
(POSデータ調べ、11/20~11/26)


注目のトピックスPR


佐藤初女 [福祉活動家、教育者]

1921年青森県生まれ。
青森技芸学院(現・青森明の星中学・高等学校)卒業。
小学校教員を経て、1979年より弘前染色工房を主宰。
老人ホームの後援会や弘前カトリック教会での奉仕活動を母体に、1983年、自宅を開放して『弘前イスキア』を開設。
1992年には岩木山麓に『森のイスキア』を開く。
助けを求めるすべての人を無条件に受け入れ、食事と生活をともにする。
病気や苦しみなど、様々な悩みを抱える人々の心に耳を傾け、「日本のマザー・テレサ」とも呼ばれる。
1995年に公開された龍村仁監督の映画『地球交響曲<ガイアシンフォニー>第二番』で活動が全世界で紹介され、
シンガポール、ベルギーほか国内外でも精力的に講演会を行う。
日本各地で「おむすび講習会」を開くとすぐ満員になる盛況ぶり。
アメリカ国際ソロプチミスト協会賞 国際ソロプチミスト女性ボランティア賞、第48回東奥賞受賞。
2013年11月の「世界の平和を祈る祭典 in 日本平」でキリスト教代表で登壇。
チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ法王と初対面。その際、おむすびをふるまう。
『おむすびの祈り』『いのちの森の台所』(以上、集英社)、『朝一番のおいしいにおい』(女子パウロ会)、『愛蔵版 初女さんのお料理』(主婦の友社)、『「いのち」を養う食』(講談社)など著書多数。


限りなく透明に凜として生きる――「日本のマザー・テレサ」が明かす幸せの光

93歳の「日本のマザー・テレサ」がこの20年ずっと温め、最も伝えたかったテーマが「限りなく透明に凜として生きる」。雪深い岩木山麓にある『森のイスキア』の窓外に美しく光る葉は一枚一枚が透明だ。ひと粒、ひと声、ひと手間をていねいに。“今を生きる”と幸福の種が芽吹く。揺れる心をおだやかに整える気づき。年初来続く事件の数々……今こそ「限りなく透明な生き方」を分かち合う必要があるのでは?

「限りなく透明に凜として生きる――「日本のマザー・テレサ」が明かす幸せの光」

⇒バックナンバー一覧