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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

留学で積極的な性格に変身?
自己主張が強い「海外組」を上手くマネジメントする方法

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第5回】 2009年9月28日
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 サッカー日本代表が招集され、海外チームに所属する選手が国内組と合流すると、プレーや考え方の違いから衝突・・・というニュースをよく耳にします。最近もオランダリーグで活躍中のMF本田圭佑(23=VVVフェンロ)選手が「ビッグマウス発言で国内組の選手と衝突」と話題になりました。

 同じように職場というチームにおいても、留学経験者の「海外組」と未経験の「国内組」が仕事をしていると、様々なギャップが生まれ、支障をきたすことがあります。今回は、「海外組」と「国内組」の間にギャップが生まれる原因とその対策を考えてみましょう。

留学経験者の採用が増加中
…しかし苦労が多い就活

 10年前であれば海外留学した学生(短期を除く)を「別枠」で採用している企業がほとんどでしたが、最近では一般の学生(国内組)と同じ選考基準で採用している企業が増えています。さらに、景気後退で採用意欲が急激に落ち込む中でも、海外留学経験者を積極採用している企業は少なくありません。

 その理由は、「高い語学力」「国際的な視点」に加えて「人材の多様性を求めるため」(株式会社ディスコ調べ)など、『留学経験者にしかない能力・経験』に期待しているからです。

 実際、以前であれば海外留学経験者(以後、海外組)の就職先は「外資系企業」に限定されましたが、最近は国内系企業もグローバル化の波に合わせて海外組の採用を始めています。

 日本から海外に1年以上留学をする学生は2004年の約8万3千人(参照:文部科学省「『“留学生30万人計画”の骨子』とりまとめの考え方に基づく具体的方策の検討」)から現在も堅調に推移しています。アジア(中国・韓国など)に留学する学生が増えていますが、そうは言っても絶対的な数は英語圏の留学です。そこで学んだ経験を活かし、(海外で職を探す人もいますが)海外組の大部分が帰国して、日本国内で就職します。最近でこそ、採用数が増加してきましたが、やはり国内組の学生と比較すると就職活動(いわゆる就活)は苦労の連続です。

 一例としてアメリカ西海岸の大学で経営学を学んでいたAさんのケースを取り上げましょう。彼は、ネットで日本企業を研究し、ロサンゼルスで開催されたジョブフェア(合同就職説明会)にて会社探しをしました。

 「日本で大学3年生から就活をスタートする。留学生は大変」
 「日本の学生のように就活に時間を割けません」

 学業が忙しく、時間が割けない状況のため、ジョブフェアの会場で会社を選び、そして面接~内定、翌春には食品メーカーに入社、営業に配属される運びとなりました。怒涛の就職活動でした。内定から卒業まではレポートに追われ、内定者研修も受けられない状態で入社式を迎えたそうです。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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