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走行距離や運転技術で保険料が変わる
「テレマティクス保険」は日本でも普及するか?

大来 俊
2015年5月14日
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英国では急激に伸びているテレマ保険
日本でも新商品が出始めた

 自動車保険業界で、欧米を中心に市場が拡大している先端商品が「テレマティクス保険」(以下、テレマ保険)だ。テレマティクスとは、テレコミュニケーション(通信)とインフォマティクス(情報工学)を組み合わせた造語で、自動車などに通信システムを組み込み、リアルタイムな情報サービスを実現するもの。

走行距離や運転技術に応じて保険料が変わる「テレマ保険」。英国では急速に広まりつつあり、日本でも今年に入り、続々と新商品が出てきた

 その技術を保険に応用し、自動車に設置した端末機から走行距離や運転速度、急発進・急ブレーキなどの運転情報を保険会社が取得し、個々の事故リスクを分析して保険料を算定するのがテレマ保険だ。

 走行距離が短いほど保険料が安くなり、長いと高くなる「走行距離連動型」【PAYD(ペイド):Pay As Your Drive】と、速度を抑え、急発進、急ブレーキ、急ハンドルなどをしない安全運転ほど保険料が安くなり、逆の危険運転ほど高くなる「運転行動連動型」【PHYD(ファイド):Pay How Your Drive】の2種類がある。

 特にテレマ保険が急速に広まっているのが英国だ。背景には若年層の高い自動車保険料がある。国交省の資料によると、テレマ保険導入前の17~22歳の平均は年間30万円にも上り、日本の26歳の平均保険料(トヨタのアクア、ブルー免許、車両保険ありなどの条件)13.4万円の2倍以上にものぼる。

 テレマ保険に加入すれば、安全運転なら保険料が減額になり、公平性もあることから加入者が増えているのだ。現在英国でのテレマ保険の首位はInsure The Box社。損害保険大手のあいおいニッセイ同和損害保険がInsure The Box社の親会社BIG社の株式の約75%を取得し、子会社にしたことは記憶に新しい。

  あいおいニッセイ同和自身も、日本国内で今年4月から新たにテレマ保険「つながる保険」の販売を開始した。実のところ、同社は2004年に既にテレマ保険を発売している。トヨタの車載機「G-BOOK」から走行距離を取得するPAYD型の保険だ。G-BOOK専用の保険になったのは、元々同社の保険が主にトヨタ系列のディーラーで販売されるなど関係が深いためだ。

 今回もトヨタのテレマティクスサービスである「T-Connect」に特化した保険だ。前回と同じPAYD型で、例えば26歳以上を補償する保険料モデルでは、年間2万km走行の場合は13万9080円であるのに対し、4000kmだと10万7400円になり、3万1680円安くなる。

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