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ココロを癒せば会社は伸びる

入社2ヶ月でパニック障害を発症した新人営業マンのケース

川西由美子 [EAP総研株式会社 代表取締役社長]
【第11回】

 前回、ウェブ・カウンセリングのメリットと事例ご紹介しましたが、今回は、その他の社内カウンセリングの事例を紹介します。

 ここで挙げた例は、多くの企業に共通して見られるもの。もしも同じような立場にいる人、同じような悩みを抱えている人がいたなら、対処法や考え方は参考になるはずです(プライバシー保護のため、実際にあったいくつかの似た事例を組み合わせ、ケースとしてまとめてみました)。

CASE1:
仕事に適応できない新入社員

 新入社員の営業マン、H君は、入社して2ヵ月経った6月にパニック障害の症状が出てしまいました。

 その理由はこうです。

 仕事に関してわからないことがあっても、教育をしてくれる先輩や上司に聞けない。なぜなら、みんなすごく忙しいために、聞くタイミングがわからないのです。思いきって聞いたときには、「忙しいからあとにしてくれ」と素っ気なく言われたそうです。

 すると、「これは聞いてはいけないことなのだろうか?」といろいろ考えて、自分なりのやり方で処理しました。でも、乏しい知識と経験から導き出した結論ですから正しいはずもなく、それを上司に見せてまた怒られてしまうのです。

 あるとき、私がカウンセリングを終えて、たまたまH君と廊下ですれちがいました。もう午後10時過ぎです。気になった私が「どうしたんですか?」と尋ねると、

 「上司がこの時間にならないと手が空かないので、それまで待っていないといけないんです」

と言うのです。

 それでも、結局あまりきちんと教えてもらえずに、「お前、なんでわからないんだ」「使えない奴だ」と言われてしまう。上司も忙しくてストレスがたまっているためにイライラしていて、ひどく怒られるのです。それで上司や先輩が怖くなったH君には、仕事中にドキドキする、手先が冷たくなってガタガタ震える、PCのディスプレーを見ていても、怒られたことが頭の中をぐるぐる回って呼吸が苦しくなってしまうなどの症状が出てしまったのです。

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川西由美子 [EAP総研株式会社 代表取締役社長]

EAP業界の草分け的存在としてストレス対策に関するテレビ、ラジオ、雑誌のコーディネートをはじめ、企業内の「ココロの健康管理」に関する組織規約づくり、臨床心理士の派遣、社員教育などの講習活動を行っている。また、医療機関や健診機関との積極的な提携を行う一方、プロスポーツ選手などのメンタルトレーニングシステム開発などのメンタルヘルスケア産業の開拓を行っている。
URL: http://www.kawanishi-yumiko.com
URL: http://www.eapjp.com


ココロを癒せば会社は伸びる

成果主義を採用する企業が増える中、一方でその弊害も出つつある。「心」のケアをおろそかにしないことこそが企業の活力の伸ばすポイントだ。

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