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JT飲料争奪戦に勝利でも
晴れないサントリーの憂鬱

週刊ダイヤモンド編集部
2015年6月1日
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会見の席で笑顔を見せなかった鳥井信宏社長。厳しい表情の先には、もう日本コカの背中がはっきりと見えていることだろう
Photo by Hidekazu Izumi

 ついに、飲料業界の命運を握る“天下分け目の戦い”に決着がついた。

週刊ダイヤモンド5月30日号で既報の通り、JT(日本たばこ産業)の自動販売機子会社、ジャパンビバレッジホールディングスを手中に収めたのは、業界2位のサントリー食品インターナショナルだった。

 サントリーはジャパンビバレッジの他、「ルーツ」「桃の天然水」の商品ブランドを、合わせて約1500億円で取得する。これでサントリーが保有する自販機台数は49万台から75万台となり、業界首位の日本コカ・コーラの83万台に肉薄。首位奪取が視野に入った。

 サントリーが日本コカ追撃の歩を進める結果になった今回の買収合戦。追われる側の日本コカも、手をこまねいていたわけではない。実は、業界首位を死守すべく、日本コカも争奪戦に参戦していた。

 しかし、追う者と追われる者とでは、獲物を狩る気迫が違っていた。サントリーが提示した「競合他社が太刀打ちできない買収金額」(業界関係者)を前に、無念にも屈することになったのである。

 今回の入札では、日本コカの他、アサヒグループホールディングス、キリンホールディングス、ダイドードリンコといった飲料メーカーや、小売り大手のイオン、投資ファンド2社が名乗りを上げていたもようだ。

 争奪戦に敗れた7陣営には、5月21日、JTサイドから買収提案に応じられない旨を伝える“残念通知”が電話で申し渡された。

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