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DOL特別レポート
2015年6月9日
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伊藤慎介 [株式会社rimOnO(リモノ)代表取締役社長]

このままでは日本のIoTはガラパゴスになる
――日の丸IoTの成否(1)

今、産業界のホットトピックと言えばIoTである。だが、元経産省官僚で「スマートハウス」、「スマートコミュニティ」などの国家プロジェクト立ち上げにも関わった伊藤慎介氏は、“このままではIoTでも日本は後塵を拝することになる”と警告する。なぜそうなるのか。そもそもIoTの本質とは何か。4回にわたりお送りする。

そもそもIoTの本質は何か
日本はそこで世界をリードできるのか

「モノがネットワークにつながる」ことは何を意味するのか。それは日本企業に何をもたらすのか

 このところ“Internet of Things”ことIoTが話題となっている。直訳すると「モノのインターネット」という意味であり、これまでネットワークにつながることがなかった我々の身の回りのものが、ネットワークにつながるようになることを意味する。

 このIoT、比較的インターネットと親和性の高い家電や自動車はもちろんのこと、これまではインターネットとは無縁だった玄関の鍵、給湯器、自転車、エレベーターなども対象にされようとしている。

 すなわち、我々の生活を取り囲むあらゆるものがインターネットにつながるようになるのだ。

 では、IoTが拡がれば我々の生活はどうなるのか? 加えて、様々な機器がIoT化(ネットワークにつながる)した場合に、日本は世界をリードできるのか?それともテレビやスマートフォンのように海外企業にリードされてしまうのか?

 先に結論を言おう。

 このままではIoTでも日本は後塵を拝することになりかねない。

 なぜそうなのか、モノがネットワークにつながるとは本質的に何を意味するのか、本シリーズではその理由について解説する。

 第1回目の今回は、IoTの革新性の一つである「進化する機器」への変貌、そしてその発端となったインテルやマイクロソフトの「オープン・イノベーション」戦略について述べる。

 日本のエレクトロニクス産業が衰退した要因の一つも、そこにある。

SPECIAL TOPICS

伊藤慎介 [株式会社rimOnO(リモノ)代表取締役社長]

いとう・しんすけ/株式会社rimOnO(リモノ)代表取締役社長。1973年生まれ。京都大学大学院工学研究科卒業後、1999年に通商産業省(現、経済産業省)に入省。経済産業省では、自動車用蓄電池の技術開発プロジェクト、スマートハウスプロジェクト、スマートコミュニティプロジェクトなどの国家プロジェクトを立ち上げた後、2011~2013年には航空機武器宇宙産業課において航空機産業政策に従事。2014年7月に経済産業省を退官し、超小型電気自動車のベンチャー企業、株式会社rimOnOをznug design根津孝太と共に設立。


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