ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
inside Enterprise

サントリー「ザ・モルツ」で激化必至の勝者なきビール戦争

週刊ダイヤモンド編集部
2015年6月29日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage
水谷社長(右)は、ザ・モルツで利益を生み出すことができるのか
Photo by Hidekazu Izumi

 ビールの国内市場で生き残りを懸けたサバイバルゲームが、さらに激しさを増しそうだ。

 サントリービールは、9月8日より、ビールの新商品「ザ・モルツ」を発売すると発表。水谷徹社長は記者会見の席で「将来的には、業界で定番と認知される1000万ケースの出荷数量を目指す」と目標を掲げた。

 ザ・モルツの価格は220円程度(350ミリリットル缶)で、アサヒビールの「スーパードライ」やキリンビールの「一番搾り」などが競合商品となる。

 サントリーはこれまで、矢沢永吉らのCMでおなじみの「ザ・プレミアム・モルツ」を旗艦ブランドに位置付け、ビール類市場でのシェアを伸ばしてきた。

 しかし、ザ・プレミアム・モルツはプレミアムとうたうだけあって、260円程度(同)と高価。故に、「それだけでは2020年にビール類市場でシェア20%という目標の達成は難しい」(水谷社長)と考え、新商品を投入したのだ。

 加えて、酒税法の改正もザ・モルツ発売の背中を押す。

 水谷社長は、「酒税法の改正はまだ決まっていない。今回の新商品とは関係ない」と言うが、財務省が酒税を将来的に一本化する方向で検討を進めているのは、業界では周知の事実。

 このまま財務省の思惑通りにいけば、ビール、発泡酒、第三のビールといった区分がなくなり、価格差が縮小するため、ビールにとっては追い風となる。

 将来の酒税の一本化を見越してあらかじめ手を打とう、というサントリーの戦略が、ザ・モルツの発売から透けて見える。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年1月21日号 定価710円(税込)

特集 天才・奇才のつくり方 お受験・英才教育の真実

お受験・英才教育の真実

【特集2】
村田 vs TDK
真逆のスマホ戦略の成否

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


inside Enterprise

日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?『週刊ダイヤモンド』編集部が徹底取材します。

「inside Enterprise」

⇒バックナンバー一覧