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部下に悩む 上司のための心理学
【第5回】 2009年6月9日
著者・コラム紹介バックナンバー
衛藤信之 [心理カウンセラー]

「無関心」?「過剰に関わる」?
悩んでいる部下への正しい接し方

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 最初に、1つ確認していただきたいことがあります。それは、部下が悩んでいるときの、日頃のあなたの接し方についてです。

 部下が、お客様とトラブルを起こしたり、営業成績が上がらず自信を失っていたり、同僚との人間関係で悩みを抱えているとします。あなたなら、この部下にどう接するでしょうか。

 企業の管理職研修などでこのような質問を投げかけると、大きく2つの答えが返ってきます。1つは「無関心な対応」、もう1つは「過剰な関わり」です。

上司の無関心は嫌われる

 ここで言う「無関心な対応」とは、部下から相談を受けたときに、悩みの深刻さを受け止めず、きちんと話を聴こうとしないような対応のことです。

 たとえば、部下の話を片手間で聴いていたり、話の途中で腰を折るとうなことを言ってしまう。あるいは、「もう分かったから、仕事に戻れ」「そんなこと、どうでもいいじゃないか」などと、相手を軽んじるような発言をしてしまう対応もこれにあたります。

 仕事に追われていたり、自分自身が大きな課題に直面しているときなど、ついついこのように接しがちです。本当は関心があるのかもしれません。しかし、そのような対応をされた部下にしてみれば、適当にあしらわれたと感じてしまいます。

 この「無関心な対応」はさまざまな問題をもたらします。

 部下は、せっかく勇気を出して相談したのに、悩みを解決するきっかけがつかめなかったのです。そのため、相変わらず問題を抱えたまま仕事に取り組むことになります。仕事の効率は落ちるでしょうし、悩みや問題が悪化し、取り返しのつかない事態に発展してしまうこともあるでしょう。

 このような対応がくり返されると、部下は、「なぜ自分の気持ちを理解してくれないのか」と上司に対して不信感を抱きます。その結果、仕事に積極的にならなかったり、上司の足を引っ張るような行為に出ることもあります。

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衛藤信之 [心理カウンセラー]

日本メンタルヘルス協会代表。心理学の学派や権威にとらわれずに、難しい理論を面白おかしく説明できる逸材として、語りでは吉本風心理学の異名をとる。心理カウンセラーのなかでは顧問企業数はトップクラス。講演や研修を行うかたわら、全国で心理学のゼミナールを開催。著書に『心時代の夜明け』(PHP研究所)などがある。


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