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はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路

「魔のトライアングル」に巻き込まれて怒り爆発!
無能な上司たちと決別した企画ウーマンの“英断”

――上司に利用され続けて転職を決意した森田氏のケース

吉田典史 [ジャーナリスト]
【第10回】 2010年4月5日
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 春は「別れの季節」と言われる。

 よくしてくれた上司が異動になったり、親しかった同僚が退職したりする。つい、センチメンタルな気分になりがちだ。

しかし、縁を切ったほうがいいと思えるような関係もある。それが無能な上司が跋扈する職場である。

連載10回目は、役員、部長、課長の3人の上司に翻弄された結果、会社に見切りをつけ、見事に意中の会社に転職を決めた女性社員を紹介しよう。

 あなたの職場にも、こういう無責任な上司がいないだろうか。

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■今回の主人公――はい上がろうとする「負け組社員」

 森田美穂(34歳・仮名)

 6年前に中途採用試験を経て、現在の医療機器製造販売会社(社員数350人)に入社。新商品を企画する開発部(部員は非管理職が8人、管理職3人)に配属される。手際よく仕事を進めることで人事評価などは高いが、無責任で小賢しい3人の上司からいいように使われ、精神的に弱り切っている。
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(※プライバシー保護の観点から、この記事は取材した情報を一部デフォルメしています)

“送別会”においても猿芝居を続ける
口だけ達者なおっさん、おばさん上司

 “乾いた送別会”が始まった。

 「6年間、本当にご苦労さん……」

 専務で開発部担当役員の中村(59歳)の低い声が響く。

 部長の黒石(51歳)と課長の堂本(48歳)は、ワインが入ったグラスを少し持ち上げて、目線を森田に向ける。平均年齢52歳の上司たちに囲まれたテーブル付近には、吐き気がするほど強い加齢臭が漂う。まるで、腐った板チョコレートをフライパンで焼いたような臭いだ。

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吉田典史 [ジャーナリスト]

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年からフリー。主に人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。著書に『あの日、負け組社員になった・・・』『震災死 生き証人たちの真実の告白』(共にダイヤモンド社)や、『封印された震災死』(世界文化社)など。ウェブサイトでは、ダイヤモンド社や日経BP社、プレジデント社、小学館などで執筆。


はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路

格差の固定化と大不況のダブルパンチに見舞われた日本の企業社会では、「負け組社員」が続出している。労働問題に精通した著者が、徹底取材で得た生のエピソードを基に、世のビジネスマンが負け組からはい上がるためのノウハウを詳しく教える。

「はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路」

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