ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

上司を「さん付け」すると怒りを買う職場の閉塞感

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第145回】 2015年9月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage
あなたの会社では上司をどう呼んでいますか?

 経営再建中のシャープが行う企業風土を変えるための取り組み、「さん付け運動」が以前、話題になりました。経営トップの判断に「ノー」と言えない雰囲気が、経営危機を招いた液晶事業への巨額投資につながったと反省し、高橋興三社長自らが旗振り役をしているとのこと。

 さて、皆さんは職場で上司をどのように呼んでいますか。もしシャープのように、これまでのしきたりを覆すような呼び方を急に求められたらどうしますか?しかも、その職場が複雑な肩書きを伴うヒエラルキーによって支えられていたとすれば、事態はさらにややこしいものになります。フランクな関係を築くための一環かもしれませんが、反対に部下たちを混乱させることが少なくないようです。

 そこで今回は、職場で使われている呼称として、何がふさわしいのかを考えてみたいと思います。

部長も社長も「さん付け」に
1980年代後半に起きた呼称の変化

 シャープの「さん付け運動」のきっかけとなったのが、「かえる運動」という風土改革。旗振り役の高橋社長は「けったいな文化を変える」と繰り返します。マスコミからの取材で社長と呼ばれると、「高橋さんと呼んでください」と返答するほど本気度は高いようです。

 しかし、ある会社の部長は、「若手社員にさん付けで呼ばれると、最初は『この野郎』と思った」そう。最近は慣れたそうですが、抵抗感は少なからずあったことでしょう。ちなみにこの変化は、若い人ほど抵抗なく受け入れているようです。ところで、みなさんは職場での呼び名を意識したことはありますか?

 「何気なく上司を肩書きで呼んでいますが、だからといって堅苦しいとは思わないよ」

 など、あまり気にしていない人が大半でしょう。

 ただ、職場には職場ごとの呼び名=呼称があります。例えば、当方が長く勤務していたリクルート社では役員だろうが課長だろうが、上司はすべて「さん」で呼びます。この呼び方が上司との距離を近づけ、一体感のある職場づくり(風土)に大いに貢献していた気がします。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR


おすすめの本
おすすめの本
高城幸司氏の共著「新しい管理職のルール」

時代が変ればマネジメントの手法も変わります。では、どのように「戦略」「業務管理」「部下育成」「コンプライアンス」をどうマネジメントに取り入れるのか。新しいマネジメントのルールを教える1冊。1500円(税込)

話題の記事

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
株式会社セレブレインホームページ
高城幸司氏ブログ

 


イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

グローバル化や女性の社会進出、上司や部下とのジェネレーションギャップなど、もはや同じ価値観を持った人とだけ仕事をすることは不可能です。そんなギャップのある人たちとの上手な付き合い方・対処法を紹介します。

「イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司」

⇒バックナンバー一覧