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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

必要なのは成果をあげる政府である

上田惇生
【第78回】 2008年7月22日
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【絶版】
ダイヤモンド社刊
2427円(税別)

 「あらゆる機関、政策、計画、活動について、使命は何か、それは今も正しいか、価値はあるか、すでに行なっていなかったとして、今始めるかを問わなければならない」(『未来への決断』)

 今行なっていなければ手をつけないであろう活動をそのまま続けていくことは、資源の浪費である。

 世論が継続を拒否しそうな政府活動や政府機関は、5割とはいかなくとも、4割には達するだろうと、ドラッカーは言う。しかも、適切に組織され適切に運営されていると誰もが認めるものはあまりない。

 害を与えるものを改革することはもちろん、機能しないものを改革することも、事態を悪くするだけである。

 そこで、政府活動を3つに分類することが必要になる。実際の成果の大きさに基づいて、強化すべきもの、廃棄すべきもの、重点を変え、あるいは仮説を試すべきものに分ける。

 これまでは目論見に基づいて政府活動を評価してきた。これからは成果に基づいて評価しなければならない。必要なものは実験である。福祉や医療について地方ごとに独自のアプローチをとらせる。

 20世紀がつくり上げた巨大国家は破綻した。期待に応えることはできなかったのである。

 だが、代わるべきものは小さな政府ではない。取り組むべき問題は、国内的にも国際的にもあまりに多い。

 「われわれが必要としているものは成果をあげる政府である」
(『未来への決断』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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