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「グレートカンパニー」の条件
【第9回】 2015年9月29日
著者・コラム紹介バックナンバー
リッチ・カールガード,野津智子 [翻訳家]

製品開発もビッグデータが決める時代が来る?

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『フォーブス』誌発行人を務め、連続起業家でもあるリッチ・カールガードは「成功し続ける企業」の5つの条件を、ウォール街からシリコンバレーまで全米企業への徹底取材から明らかにした。本連載は『グレートカンパニー――優れた経営者が数字よりも大切にしている5つの条件』からそのエッセンスを紹介する。第9回は、ビッグデータ活用と製品開発がテーマだ。

製品開発をどこまでデータに頼るか

 データはあらゆるものに対して答えをくれるわけではない。
 本物のテクノロジーのエバンジェリスト(伝道師)である、シンギュラリティ・ユニバーシティのヴィヴェック・ワダワでさえ、「新製品をデザインするときの人間的な側面を、テクノロジーが引き受けるとは考えていない」と認めている。

 データでは示すことのできない判断すべきこと、データでは手伝えない選択すべきことはあまりに多い。行動、必要性、好みといったものを考慮する人間の能力は、一つのアルゴリズムに集約できるものではないのだ。
 それでも、最初の製品を完成させ、発売することは必要だ。すると、データ収集とイテレーション(設計・試験・調査・改善という一連の工程を、短い間隔で繰り返し行う)のプロセスを始めることができる。

 ここで、ネスト・ラボのトニー・ファデルの考えから、重要なプロセスの特徴を言っておこう。新製品の最初のモデルは、九〇パーセント以上が独自の視点あるいはテイスト主導、五~一〇パーセントがデータ主導である。二番目のモデルは、およそ八〇パーセントがテイスト主導、二〇パーセントがデータ主導だ。三番目は七〇対三〇、そして四番目は六〇対四〇になる。モデルが新しくなるにつれ、データ主導の見方へ寄っていく。寄るスピードが製品によって違うのは言うまでもない。

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    リッチ・カールガード [フォーブス誌発行人]

     

    『フォーブス』誌発行人、人気コラムニスト。アントレプレナーとしても数多くの起業を成功させている。ベンチャー投資家。2004年に刊行された『Life2.0』は『ウォールストリート・ジャーナル』紙でビジネス書・ベストセラー・リストに入った。起業家としては『アップサイド』誌や、ガレージ・テクノロジー・パートナーズ社、チャーチル・クラブを共同で創設している。アーンスト&ヤング社のアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーを受賞。スタンフォード大卒。シリコンバレー在住。

     

    野津智子 [翻訳家]

     

    獨協大学外国語学部フランス語学科卒業。主な訳書に『リチャード・バンドラーの3日で人生を変える方法』(ダイヤモンド社)、『仕事は楽しいかね?』(きこ書房)、『チームが機能するとはどういうことか』『シンクロニシティ[増補改訂版]』(ともに英治出版)、『夢は、紙に書くと現実になる! 』(PHP研究所)、『外資系キャリアの出世術』『スタンフォード・インプロバイザー』(ともに東洋経済新報社)などがある。


     


    「グレートカンパニー」の条件

    『フォーブス』誌発行人であり、連続起業家・人気コラムニストでもある著者が、シリコンバレーからウォール街まで全米企業を徹底取材!フェデックス、SAP、ネストラボ、スペシャライズド……本連載では、現代において生き残る「成功し続ける」企業の強さの秘密が明らかにしていきます。コストやサプライチェーンといった「数字」で表すことのできる要素以外の部分にこそ永続企業の競争優位は存在するのです。

    「「グレートカンパニー」の条件」

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