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東京23区 データで分かる区の実力

荒川区――“住めば都”で、つつましくも心豊かな生活を営める地域

小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員],東京23区研究所,フィルモア・アドバイザリー
【第3回】 2010年5月18日
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 「荒川区」と聞いて、すぐに思いつく地名は何だろう。西日暮里? 町屋? 南千住? 荒川区は区域の面積が小さく、人口も決して多くはない。華やかなゾーンや人気のスポットも特にないけれど、実は内になかなかの力を秘めたダークホースである。その隠された価値とは何なのかをデータで明らかにしよう。

昼間人口は最下位だが
人口密度はトップクラス

 荒川区の夜間人口は23区中第18位。昼間人口となると23位(最下位)に下がる。だが、面積が23区で3番目に狭い荒川区の人口密度は豊島、中野の両区に次いで第3位だ。

 外国人登録人口は1万6000人で23区中11位だが、対人口総数比では、新宿、港の両区に次いで第3位に跳ね上がる。登録外国人の大部分がアジア国籍である。

 人口の流出入を見ると、およそ6万人の人が昼間は通勤・通学のためこの区から出ていく。反面、5万人余りが他の地域から入ってくる。差し引き、7000人ほどの流出超過。流出人口の86%、流入人口の89%ほどが通勤者である。

 区内に就業する人の構成を見ると、区内を常住地とする人が45%とかなり高い比率を占め、23区中第9位。自宅就業者だけを見ると17%で第3位となる。

 常住地が異なる人、つまり、他地域から通勤してくる人は、「都内他地域から」が27%、「他府県から」が28%とほぼ拮抗。都内の「区部から」が26%、要するに、「都内の他地域」とは、ほとんどが荒川区以外の区部のことだ。「他府県から」で多いのは「埼玉県」で13%、都内の区部と埼玉から多く労働力を吸収している区であることがわかる。

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小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員]

一般社団法人東京23区研究所上席研究員。1978年より財団法人・東京都政調査会研究員、都市問題・自治体政策の研究に従事。87年より中央大学社会科学研究所・客員研究員、多摩地区の地域開発研究に従事。その後、フリーを経て現職。

フィルモア・アドバイザリー

2006年11月、海外機関投資家向けの独立系リサーチ会社として設立。現在は数値データのグラフ化・共有サイト「vizoo」、グラフ投稿サイト「Figit」の運営を行うほか、メディア向けにグラフを用いた特集記事等を配信。
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