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あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか
【第32回】 2015年11月21日
著者・コラム紹介バックナンバー
津田 久資

なぜ「できる人」から転職してしまうのか?
「ビジネスという戦場」に働くメカニズムを分析する

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会社で圧倒的な実績を上げている人がいるとする。その人は、そのまま会社にとどまっていれば、かなりの確率で出世することができるだろう。現に、一定の役職を得ているケースもあるかもしれない。
…それでも、ある日突然、その人は別の会社に転職してしまう。

あなたのまわりでもこんなケースはないだろうか?
こうした事態がよく起きる背景には、ビジネスという戦場に横たわっている「普遍的なメカニズム」がある。

野茂英雄投手がメジャーリーグに入った理由

元メジャーリーガーの野茂英雄(のも・ひでお)投手を例に説明しよう。

プロ野球で活躍する以前、彼は「新日鉄堺」という実業団のチームに所属していた。当時、アマチュアの選手たちは、プロ級の剛速球と鋭く落ちるフォークを武器としていた野茂投手をまったく打ち崩せなかった。
バッターたちからすれば、完全なお手上げ状態であり、野茂投手は三振の山を積み上げたのである。

当然ながら、野茂投手にはプロ野球の世界からも声がかかった。近鉄バファローズ(当時)に入団してからも彼の実力は突出しており、なんと新人の年から4年連続で最多奪三振、最多勝利のタイトルを獲得。
ここでもやはり、多くのプロ選手が「まいった」という状態だった。

このように、競合の「まいった」をあまりに多く引き出してしまうプレーヤーは、より上位の戦場に移ることになる。
つまり「潜在的なパフォーマンスレベル」が同程度のプレーヤーが集まる場所を選択するものなのだ。

実際、野茂投手も日本のプロ野球を飛び出して、よりレベルが高いとされるアメリカのメジャーリーグに挑戦した。

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津田 久資

1958年生まれ。東京大学法学部およびカリフォルニア大学バークレー校経営大学院(MBA)卒業。博報堂、ボストン コンサルティング グループ、チューリッヒ保険で一貫して新商品開発、ブランディングを含むマーケティング戦略の立案・実行にあたる。 現在、AUGUST-A㈱代表として、各社のコンサルティング業務に従事。 また、アカデミーヒルズや大手企業内の研修において、論理思考・戦略思考の講座を多数担当。表層的なツール解説に終始することなく、ごくシンプルな言葉を使いながら、思考の本質に迫っていく研修スタイルに定評があり、のべ1万人以上の指導実績を持つ。 著書に、就活面接本の超定番書『ロジカル面接術』(WAC)のほか、『世界一わかりやすいロジカルシンキングの授業』(KADOKAWA)、『出来る人ほど情報収集はしないもの!』(WAC)、『超MBA式ロジカル問題解決』などがある。


あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか

【BCG・博報堂で考えた 勝ち続ける発想力】アカデミーヒルズや大手企業向け研修で「論理思考」を1万人以上に教えてきた津田氏は「いまや学歴エリートが容易に敗北する時代になった」と語る。では、ビジネスで勝てる人はどのように考えているのか? ライバルよりも優れたアイデアを素速く発想するための「論理思考の本質」に迫る。

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