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あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか
【第33回】 2015年11月25日
著者・コラム紹介バックナンバー
津田 久資

秀才タイプにありがちな「考えたつもり病」を避けるには?

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ビジネスの「競争」で最も大切なことは「潜在的に誰もが持っているアイデア」を極限まで多く引き出し、競合に先を越されないようにすることである。

ところで、頭の中にあるアイデアを「引き出す」とか、潜在的なアイデアを「顕在化させる」とは、どういうことなのだろうか?
どうやら多くの人は「考える」とか「発想する」ということを誤解しているようだ。

「考えたつもり」で終わらないには、どうすればいいのだろうか?

優れた思考力がある人ほど、膨大に書いている

まず結論を言おう。人が考えているかどうかを決めるのは、その人が「書いているかどうか」である。

アイデアを引き出すとは、アイデアを書き出すことにほかならない。少なくとも大多数の人にとってはそうである。
これまで人生の中で、真剣に考えた経験がある方は思い返してほしい。1時間とか2時間、腕を組んでう~んと唸りながら思考をめぐらしていたという人はかなり少ないと思う。あるいは、そういう経験があっても、それを本当の意味で「考えていた」と呼べるかというと、かなり怪しい。

本当に何かを考えたときには、そのプロセスや最終的なアウトプットについて、何かしら必ず書いているはずである。逆に言うと、それがない限り「考えていた」とは言えないのである。

よく言われることだが、ファーストクラスに乗るような一流のビジネスパーソンは、ことごとくメモ魔である。
これはキャビンアテンダントの方々のあいだでも有名な話だそうだ。一流の人は機内でもつねに何か書き、考えているのだという(参考 美月あきこ『ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣』祥伝社)。

故・中内㓛(なかうち・いさお)さんもそういう人の一人だった。
敬意を込めて言うが、中内さんはいわば「ダイエーを一人で立ち上げ、そして、一人で潰したカリスマ経営者」である。

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津田 久資

1958年生まれ。東京大学法学部およびカリフォルニア大学バークレー校経営大学院(MBA)卒業。博報堂、ボストン コンサルティング グループ、チューリッヒ保険で一貫して新商品開発、ブランディングを含むマーケティング戦略の立案・実行にあたる。 現在、AUGUST-A㈱代表として、各社のコンサルティング業務に従事。 また、アカデミーヒルズや大手企業内の研修において、論理思考・戦略思考の講座を多数担当。表層的なツール解説に終始することなく、ごくシンプルな言葉を使いながら、思考の本質に迫っていく研修スタイルに定評があり、のべ1万人以上の指導実績を持つ。 著書に、就活面接本の超定番書『ロジカル面接術』(WAC)のほか、『世界一わかりやすいロジカルシンキングの授業』(KADOKAWA)、『出来る人ほど情報収集はしないもの!』(WAC)、『超MBA式ロジカル問題解決』などがある。


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