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40代からの人生の折り返し方 野田稔

異業種交流会に通う人に、決して人脈などできない

野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]
【第18回】 2015年12月7日
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人脈づくりに前のめりの人は嫌われる

あなたは「人脈」ほしさに、異業種交流会へやたらと通っていないだろうか?

 「人脈、人脈」と騒いで、ネットワークパーティや異業種交流会などに足繁く通っている若い人を良く見かける。そういう人は、確かに名刺の数は集まるかもしれないが、その名刺をどのように活用しているのだろうか。さらに、そのような経緯で渡した名刺を、相手は果たして活用してくれるのだろうか。

 名刺を交換しただけでは人脈はできない。

 まず分かってほしいことは、「人脈」を作ることを目的として奔走しているうちは、人脈はできないということだ。人脈を作ることで“得をしたい”といった、前のめりの姿勢があまりに露骨だからだろう。自分の利益のために人脈を作ろうとしている人が、他人から見て魅力的に見えるとは思えない。

 対して人脈の充実している人は、皆、魅力的だ。魅力の質はそれぞれだが、総じて人に関心を持たれる何かを持っている。だから自分が魅力的になること、その魅力を上手に発信すること、そしてこちらから人の役に立ちたいと思うことが大切だ。

 友人や知人の多い人は、何らかの魅力があるだけでなく、利他の心を持っている。利己の前にまず利他が来る。そこが最大のポイントだ。

 彼らは、「人脈を増やしたい」「あの人との付き合いは自分の得になる」などとは決して思っていない。結果としてできた損得を主目的としない交友関係を、他人が後から人脈と呼ぶだけなのだ。

 人と直接対面している時は、だからまずは相手の話に耳を傾けることが大切だ。そして、自然の流れの中で自分の意見を言うのがいい。その時に、人脈づくりなどという目的は、仮に持っていても一時忘れること。素直に相手に興味を持ち、その場を楽しむのが一番だ。

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野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]

明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科教授/株式会社リクルートホールディングス リクルートワークス研究所 特任研究顧問。野村総合研究所、リクルート社新規事業担当フェロー、多摩大学教授を経て現職に至る。日本テレビ系列「ズームインスーパー」、NHK総合「経済ワイドビジョンe」「Bizスポワイド」、NHKEテレ「仕事学のすすめ」などメディアでも活躍。主な著書に『組織論再入門』『中堅崩壊』(以上ダイヤモンド社)、『二流を超一流に変える「心」の燃やし方』(フォレスト出版)『企業危機の法則』(角川書店)など多数。


40代からの人生の折り返し方 野田稔

40代は時計で言えば、ちょうど昼の12時を回った人生の午前中が終わったばかりだ。人生折り返し、1日に例えれば、午後をいかに過ごすか。黄昏が訪れる前に上手に人生を折り返す方法をこの連載では考える。

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