Q.これからのコンテンツの面白さは、質と親近感の融合という考え方がありますが、これに対して堀江さんは「それ以上に、SNS時代は読者とつながることが重要」とコメントされています。この意味するところを教えていただけますか。

クリエイターはマスメディアの力を借りなくとも
ファンと直接つながることで成長できる

A.ここでいうSNS時代というのは、文字どおり「モバイルブロードバンドを活用しSNSを自由自在に使いこなす人が大半になっている時代」のことです。

 SNSの普及により、ファンとコンテンツクリエイターが、大きな組織を介さずとも、プラットフォーム上で簡単に繋がることができるようになりました。

 クリエーターは、ファンとダイレクトに繋がりメッセージを継続して発信していく必要がありますが、そうすることでファンとの繋がりを強固にすることができ、収益基盤が安定してきます。

 これまでクリエイターは出版社やマスメディアを通じ、不特定多数のファンに対して発信することで自らの作品を売っていましたが、それが大きく変わってきたということです。

 これまでは質を担保していれば良かったのですが、それ以外にSNSをフル活用する必要があるということですね。

Q.年賀状の季節になりましたが、堀江さんはたくさん年賀状を書くタイプですか。書かないのであれば、知人へ新年の挨拶はどのように行っているのでしょうか。

年賀状は20年以上出してないなぁ
知人とはネットで毎日つながってるから必要ないじゃん

A.年賀状はもう20年以上、書いていないですね。頂くことはいまでもありますが、返事は出していません。

 というのも、古い知人とはフェイスブックなどでつながっている状態ですし、いつでも連絡ができますから。そのため、わざわざ年賀状でコミュニケーションを取ることに意義は感じていません。

 さらに言えば、“新年の挨拶”という儀式自体に意味がないと思っていますから、知人に対しても特別かしこまった挨拶をすることもありません。せいぜい親しい友人にLINEなどで、軽く「あけおめ、ことよろ」的なメッセージを送るくらいです。

 私は日頃から、一年の節目とか、毎週の区切りとしての休日であるとか、そういったことに縛られた生活をしていないので、新年とか、正月とか、元日とかといったイベントの重要度が落ちてきていると思います。

 会社とか組織に所属してたりすると、そういうのも考えなければならないのでしょうけれど。