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STAY GOLD! リーゼントマネジャー岡田兵吾の「シンガポール浪花節日記」

TOEIC中毒者に告ぐ!
英語よりも大切な「評価アップ術」とは?

岡田兵吾 [マイクロソフト シンガポール シニアマネジャー]
【第24回】 2015年12月25日
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英語力を身につけるだけではダメ
大切なのは仕事の成果を「見せる」こと

今回の冒頭はマカオの世界遺産「聖ポール天主堂跡」より。建物正面以外は全て火事で焼け落ちた。究極に美しい「見た目」だ

 かつてシンガポールの元上司から受けた珠玉の言葉がある。

 「Perception becomes reality」 (振る舞いや他人からの見え方が、実際の評価となる)

 師走の誰もかれもが忙しい時期、自分のキャパシティを超える仕事に追われることも増えているだろう。そんな度を越えた忙しさのなかで、髪をふり乱しイライラしたオーラを放ちながら仕事をする人を時折見かけることがある。

 そんな人を見かけたとき、冒頭で紹介した元上司の言葉を思い出してしまうのだ。たとえ仕事を成し得ても、「イライラ暗黒オーラ」によって評価はプラスマイナスゼロかマイナス評価になるであろうこと、そして仕事の評価が低い原因に気がつくこともないことが、不憫に思えてしまう。

 この言葉は「イライラ暗黒オーラ」タイプの人だけに当てはまるのではない。きっちりとミスなく仕事をこなし、周囲からは「あまり目立たないけど仕事を任せて安心」と思われているタイプも同様だ。

人より沢山仕事をこなしているはずなのに、あまり目立たないために、他人から認識されている仕事量は人並み程度に見られてしまう「氷山の一角」タイプだ。このタイプの「海中の氷」部分が日の目を見るときは、その人が退職する際の引き継ぎのときしかない。そのとき初めて「この人はこんなに仕事をこなしてたいたのか!」と周囲に驚かれるのだ。

 日本では、どちらのタイプのビジネスパーソンもごく一般的に存在するだけに、実にもったいない話だ。筆者が日本のビジネスパーソンを見ていて気づく典型的なケースは、「グローバル人材になるためにはとにもかくにも英語力が必要」とばかりに、会社で激務をこなしながら、こっそりプライベートな時間を使ってTOEICの勉強をしたり、英会話学校に通ったりする人が多いことだ。

 むろん、ますます過熱するグローバル競争を行き抜くために英語力が必要になることは言うまでもないし、ビジネスパーソンは大いに勉強すべきだと思う。しかし中には、TOEICで高得点をとることが主な目的となってしまい、それが本当に仕事で自分の評価を高めることにつながっているかどうか、怪しい人も多いのではないか。重要なのは英語力を身につけることではなく、英語力を身につけたことを武器にしてどんな仕事を行ない、その成果をいかに周囲にアピールできるかだ。そうした視点を持たないと、単なる「TOEIC中毒者」で終わってしまい、周囲から正当に評価されることは望めないだろう。

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岡田兵吾 [マイクロソフト シンガポール シニアマネジャー]

大阪生まれ。同志社大学工学部卒業後、アクセンチュア(日本/アメリカ)、デロイトコンサルティング(シンガポール)、マイクロソフト(シンガポール)で19年間、業務・ITコンサルタントとして活躍。シンガポール移住11年、永住権を保持し、近年はアジア全域の新事業開発、業務改善、組織改革に従事。 人生の目標は「ソーシャル・チェンジ」(社会変革)、座右の銘は「Stay Gold!」。グローバルビジネス経験を活かして日本およびアジアの顕在化した社会問題を解決し、多くの人々が希望をもてる社会の実現を目指している。

☆ブログ: シンガポールではたらくリーゼントマネージャー岡田兵吾のStay Gold!
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☆Twitter: phoenix_hugo(リーゼントマネージャー岡田兵吾)


STAY GOLD! リーゼントマネジャー岡田兵吾の「シンガポール浪花節日記」

アジアのグローバルシティとして大きな変化を遂げたシンガポール。しかし意外にも、あらゆるところに「浪花節文化」が存在していることを、あなたはご存じだろうか? そこで当連載では、日本人の固定概念を覆すシンガポールのリアルな姿を、家族とともに現地コミュニティに根を張って暮らしている筆者ならではの視点で紹介する。

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