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藤森社長の不可解な退任劇では終わらないLIXILの蹉跌

週刊ダイヤモンド編集部
2016年1月13日
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LIXILは、ダメージ・コントロールに秀でる。ジョウユウ問題の終結宣言をした10日後には、明るい話題で"悪化したイメージ"の塗り替えを図った Photo:JIJI

 常に笑顔を絶やさず、自信に満ち溢れていた強気の“プロ経営者”にとって、この冬ほど厳しい自省の日々はなかったのではないか。

 2015年12月21日、住宅設備で最大手のLIXILグループの藤森義明社長兼CEO(64歳)は、16年6月下旬の株主総会での承認を経て、代表権のない会長職に退くとの急転直下の方針を発表した。後任には、事業者向け工具通販大手のMonotaRO(モノタロウ)を立ち上げ、株式上場させた瀬戸欣哉会長(55歳)が就くという。

 社内外を驚かせた退任会見は──英国に活動の拠点を置いていたとはいえ──瀬戸氏が不在のまま、藤森氏が一人で「(中国の孫会社における粉飾決算に起因して約660億円の巨額損失を出すことになった)ジョウユウ問題とは全く関係がない」と強調する一方で、約5年間の在任期間中に自らが主導してきた“グローバル化”などの数々の経営改革の成果を述べて自己正当化に終始するという、どこか不可解なものだった。

 その直後、藤森氏をはじめとする主な経営幹部は、そのまま海外での長期休暇に入ってしまった。

 後任の瀬戸氏は、16年1月1日より代表権を持つCOOに暫定的に就任しており、オフィシャルには年末年始の間隙を縫って新体制への移行を済ませたことになる。

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