ビジネス書や新書など、なにかを解説するコンテンツは、多かれ少なかれ次のようなかたちをしています。

(1) 序盤 テーマや主張を提示
(2) 中盤 テーマを展開させる事例、主張を裏づける根拠
(3) 終盤 事例や根拠を踏まえて、再度、テーマ・主張を確認

ユニットの冒頭はたいてい、そこで展開されるテーマや主張をアナウンスすることからスタートします。「これからどんな話題がはじまるか」「なにをいおうとしているか」などが簡潔に示されているのです。もちろん長短はありますが、ここに費やされるのはだいたい5行前後ではないでしょうか。

「では、○○の問題はどう解決するべきだろうか? これについては、いくつかの手段が考えられるが、もっともよくとられる手法は△△である」

こんなふうにユニットがはじまり、このあとに「△△という手法」を導入している人や企業などの実例が続いているとしましょう。
多くの場合、ユニットの最後がそのまま実例の紹介で終わることはなく、もう一度、著者のいいたいことが繰り返されます。

「以上のように、この問題の解決にあたっては、メーカーA社、小売B社、運送C社といった各業界のキープレイヤーたちが△△の手法を取り入れている。しかし、この現状はどこまで正しいのだろうか?」

重要なのは、中盤に差し込まれている実例をまったく読み飛ばしたとしても、著者がここでいいたいのは「○○という問題の解決にあたっては、△△の手法がもっともポピュラーである」という主張だと理解できてしまうということです。
また、各ユニットの最後には次のユニットへの「つなぎ」が用意されていることもあるので、そのまま次のユニットの序盤に目を移すだけで、本全体の流れも容易につかめてしまいます。