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遅読家のための読書術
【第18回】 2016年3月22日
著者・コラム紹介バックナンバー
印南敦史 [書評家・フリーランスライター]

スラスラ読める人は本の「どこ」を見ているか?
流し読みポイントを見極める3つの目印

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「ライフハッカー[日本版]」「NewsWeek日本版」などのニュースサイトに、月60本近くのブックレビュー記事を寄稿し、年間700冊以上の読書量を誇る人気書評家の印南敦史氏。そんな多読生活を送る彼も、数年前までは「1ページ5分」かかるほどの超・遅読家だったという。

遅読にもかかわらず、毎日1本の書評を書くことになった彼がつかんだ、新時代の読書術「フロー・リーディング」とは? 最新刊『遅読家のための読書術』の内容をベースに、「読書スピードの遅さ」や「読書量の減少」に悩む人たちにお届けする。

本をすばやく読みたいのであれば、「流し読み」のスキルは必須である。多くの人が「自己流」でやっている流し読みだが、年間700冊以上を読むなかで気づいたことがある、と印南氏は語る。

読み飛ばすなら「小見出し」単位

前章の最後で触れた「読み飛ばし」は本を速く読む際の重要なポイント。その手段もいろいろありますが、まずは「小見出し」をうまく活用できるかどうかが大きな分かれ道です。

といっても、小見出しを見て「読むべきパートであるか否か」を判断するだけのこと。

あまりにシンプルな話ではありますが、実はこれはとても大切です。

本の各章は多くの場合、「見出し」でいくつかに分けられています。さらに、その1つずつのセクションが、「小見出し」によって細分化されていることもあります。

いうまでもなく小見出しは、そのユニット(単位)の内容を端的に表現したものです。「ここにはこういうことが書いてあるんだよ」と伝えるためにあるので、ここを見て「必要ないかな」「読みたくないな」と感じたなら、迷わず読み飛ばせばいい。

 「飛ばしちゃうと、流れがわからなくなっちゃうんじゃないの?」と不安になる気持ちもわかります。

しかし現実的には「熟読の必要がある本」でない限り、不要な箇所を少し飛ばしただけで内容がわからなくなることはほとんどありません。

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    印南敦史(いんなみ・あつし) [書評家・フリーランスライター]

    株式会社アンビエンス代表取締役。
    1962年東京生まれ。広告代理店勤務時代に音楽ライターとなり、音楽雑誌の編集長を経て独立。
    「1ページ5分」の超・遅読家だったにもかかわらず、ビジネスパーソンに人気のウェブ媒体「ライフハッカー[日本版]」で書評欄を担当することになって以来、大量の本をすばやく読む方法を発見。
    その後、ほかのウェブ媒体「NewsWeek日本版」「Suzie」「WANI BOOKOUT」などでも書評欄を担当することになり、年間700冊以上という驚異的な読書量を誇る。
    著書に『プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術』(KADOKAWA)のほか、音楽関連の著書が多数。


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