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“日本一の記憶力”池田義博が教える 仕事ができる人の記憶術

子どもの記憶力がアップする正しい褒め方

池田義博 [一般社団法人日本記憶能力育成協会代表理事兼会長]
【最終回】 2016年3月9日
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あなたは子どもをほめるとき、なんと声をかけていますか?

 質問です。子どものテスト結果が良かった場合、効果的なほめ方はどちらでしょうか?

A 「頭がいいね」
B 「よく頑張ったね」

 記憶力を上げるために、この連載で今まで共通してお伝えしてきた重要なポイントがあります。それは何かを覚える時に「感情」と「イメージ」を働かせるということでした。

 子どもの頃、特に小学生ぐらいの脳はまだ未成熟です。年代によっては論理的思考よりも感覚的思考が優勢の時期があります。脳の発達段階においては丸暗記が得意な時期でもありますから、変にこの段階で記憶術のようなテクニックを一生懸命身につけさせようとしても、あまり有効ではないような気がします。この時期は技術的なことよりも、健やかな脳の発育を第一優先に考えたほうが良いのではないでしょうか。そのことが、ひいては将来の記憶力にもつながっていくのだと思います。

記憶力を上げる子ども時代の過ごし方

 「感情」と「イメージ」を働かせる、という観点から考えると、子どもの頃は豊かな感性と想像力を育めるような環境を作ってあげることが重要になってきます。それには、例えばお子さんが幼児であるのならば、絵本の読み聞かせなどはまさに感性と想像力を育むために最適な教材なのではないでしょうか。

 私の知り合いに2人のお子さんを日本で育てながらアメリカの超名門ボーディングスクールに入学させた女性がいるのですが、彼女もよく読み聞かせの有用性を説いていました。彼女は仕事でどんなに疲れていても、お子さんにせがまれると必ず絵本を読み聞かせをしてあげたそうです。

 絵本を読み聞かせている時に子どもの頭の中で行なわれている作業を想像すると、子どもはお父さんやお母さんが読んだ言葉を、頭の中で映像化して理解しているのだと思います。これは記憶術で重要な要素であるイメージ化そのものです。その時浮かべることができるイメージは、実際に見たことがあるものやテレビで見たもの、または図鑑や以前読んでもらった本といった知識から組み立てているのです。

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池田義博[一般社団法人日本記憶能力育成協会代表理事兼会長]

1967年5月11日生まれ茨城県出身、在住。大学卒業後、大手通信機器メーカーにてエンジニアとして入社。その後、父親が癌で亡くなり、会社を退職して家業の学習塾を継ぐ。塾の教材のアイデアを探していた時に出会った記憶術に惹かれ学び始める。この時、記憶力を競う日本記憶力選手権の存在を知り出場を決意。約10ヵ月月間の独学での訓練の末、初出場した2013年2月の大会で優勝し、記憶力日本一となり、その後3連覇を達成中。海外の記憶力大会にも挑戦し、2013年12月ロンドンで開催された記憶力世界選手権において日本人初の「記憶力のグランドマスター」の称号を獲得。
一般社団法人 日本記憶能力育成協会

 


“日本一の記憶力”池田義博が教える 仕事ができる人の記憶術

人の顔と名前が覚えられない、さっきまで覚えていたことが思い出せない…。年を取れば取るほど、こんな悩みを抱えがちです。しかし、本当に記憶力は加齢とともに衰えるものなのでしょうか?“普通の人”からたった数年で“日本一の記憶力を持つ男”になった池田義博さんが「あるある」という仕事のシチュエーションを例に、大人になってから記憶力をのばす方法をお教えします。

「“日本一の記憶力”池田義博が教える 仕事ができる人の記憶術」

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