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遅読家のための読書術
【第28回】 2016年4月20日
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印南敦史 [書評家・フリーランスライター]

なぜ「本を捨てる」と人生が変わるのか?

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本棚に積み上がった「積ん読」の山。「本をどうやって読むか?」に悩んでいる人がまず意識するといいことがある。それは「本とどうやって別れるか?」だ。

数年前までは「1ページ5分」かかるほどの超・遅読家だったにもかかわらず、「ライフハッカー[日本版]」などに月60本近くのブックレビュー記事を寄稿する印南敦史氏。新時代の読書術「フロー・リーディング」をまとめた『遅読家のための読書術』の内容をベースに、「読書スピードの遅さ」や「読書量の減少」に悩む人たちに役立つコンテンツをお届けしていく。

多読家たちを悩ませる「本棚どうする?」問題

ここまで「本をどうやって選ぶか」「どうやって手に入れるか」という2つの課題について語ってきました。

この2つをクリアし、実際に多読生活がはじまると、最後にのっぴきならない問題が起こってきます。それは「読み終えた本をどうするのか?」ということ。

僕の場合、1日数冊ペースで手元の本が増えていくわけですから、忙しさにかまけて読み終えた本をそのままにしておいた結果、仕事部屋が大変なことになったことがありました。1年で約700冊増える計算だとすると、よっぽどの豪邸にでも住んでいない限り、すべてを保管しておくのはとうてい無理です。

したがって、「読み終わった本をどう処分すべきか?」という問いは、多読生活と切っても切れない関係にあるのは間違いありません。そういうわけで、僕なりの「本棚管理術」をご紹介することにしようと思います。

かつて、「本は財産である」という価値観はかなり一般的でした。学生時代の僕もまた同じ思いを抱き、重厚な本が整然と並べられたシックな書棚やそれが似合うおしゃれな書斎に憧れたりしたものです。本を単なる“インテリア”として扱うことの是非はさておくとしても、大量の本を「所有」することが、かつてある種のステイタスだったのは事実でしょう。

 「かつて」といったのには意味があります。もはや、物理的な存在としての本を「財産」として見る時代は終わったと思うからです。

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印南敦史(いんなみ・あつし) [書評家・フリーランスライター]

株式会社アンビエンス代表取締役。
1962年東京生まれ。広告代理店勤務時代に音楽ライターとなり、音楽雑誌の編集長を経て独立。
「1ページ5分」の超・遅読家だったにもかかわらず、ビジネスパーソンに人気のウェブ媒体「ライフハッカー[日本版]」で書評欄を担当することになって以来、大量の本をすばやく読む方法を発見。
その後、ほかのウェブ媒体「NewsWeek日本版」「Suzie」「WANI BOOKOUT」などでも書評欄を担当することになり、年間700冊以上という驚異的な読書量を誇る。
著書に『プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術』(KADOKAWA)のほか、音楽関連の著書が多数。


遅読家のための読書術

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