「見た目の若い人」を
企業が欲しがる理由

なぜ「見た目の若い人」ほど転職に有利なのか企業は“見た目の若い人”を欲しがる傾向があります。一体なぜ?

 少し前まで「35歳転職限界説」がまことしやかに語られていましたが、それが単なる都市伝説に過ぎないことはよく知られるようになりました。実際には40代を過ぎてからの転職も珍しいことではありません。

 40代に入る頃から大きく個人差が出てくるようになるのが「見た目の若さ」です。いわゆる「童顔」や「老け顔」といった話ではなく、ここでは全身から醸し出される若々しさのことを指しています。

 企業は老けて見える人より、見た目の若い人のほうを欲しがります。年齢は40代、50代になっていても、見た目も気持ちも若い人を望むのはどんな企業でも共通しています。若々しさは周囲に好印象を与えるだけでなく、コンディションの良さの反映であり、それは仕事のパフォーマンスにも影響すると考えられるからです。

 コンディションが悪いと判断を誤る可能性が高くなったり、周囲に不機嫌な態度をとったりしがちです。部下がせっかく問題情報を報告してきてくれたのに、「ああ?」と不機嫌にあしらってしまったら、二度と重要な情報が報告されなくなるかもしれません。体調がいま一つだと物事に対し総じて消極的にもなるでしょう。

 40代、50代になると管理職や経営層の立場にいる人が多いですから、これではチームや組織全体に悪影響を及ぼしてしまいます。年齢を重ねるごとに活力が低下していくのは自然の摂理ですが、40代に入って以降も転職市場で通用し、ビジネスパーソンとして長く活躍し続けたいのなら、若々しさや元気を維持するのは非常に大切なことなのです。