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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

企業の経営幹部には自らの課題を超えた責任がある

上田惇生
【第209回】 2010年9月6日
著者・コラム紹介バックナンバー
ダイヤモンド社刊
1890円(税込)

 「今日、マネジメントの最大の社会的責任は、一般人、すなわち企業の外にあって企業について何も知らない教育ある人たちが、企業は何を行い、何を行うことができ、何を行うべきであるかを理解できるようにすることである」(ドラッカー名著集(6)『創造する経営者』)

 ドラッカーは、不祥事について多くを語らない。その目線ははるかに高い。今日、企業で働く知識労働者は、産業社会においてリーダー的な階層にあるという。

 そして、ドラッカーは、リーダー的な階層に属する知識労働者には、自らの直面する課題を超えた責任があるという。それが、産業社会の仕組みと働きを広く知ってもらうことである。

 たとえ、欠陥だらけだとしても、いまだにそれを超える社会が見つかっていないからには、産業社会というものがどのようなものであるかは、広く常識として知られなければならない。

 ドラッカーは、企業家精神を発揮して堂々と経営し、それを広く知ってもらうことが、企業に働く者にとっての最大の社会的責任であるという。

 「企業家精神が体系として提示され、経済的な成果のために資源を体系的に利用できたとき、教育ある素人たちも、産業社会における経済的機関としての企業が行おうとしていることを理解し、行っていることに敬意を払うようになる。

 そのとき初めて、社会にとって企業活動が当然の活動とされ、企業の経営幹部の貢献が世に理解されるようになる」(『創造する経営者』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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