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Close-Up Enterprise

鈴木敏文氏、流通人生・退任劇・将来を語る(上)

週刊ダイヤモンド編集部
2016年7月11日
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セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文氏が5月に会長兼CEOを退き、名誉顧問に就任した。そんな鈴木氏を直撃、これまでの流通人生、そしてグループの将来について聞いた。(「週刊ダイヤモンド」編集部 大矢博之、田島靖久) 

すずき・としふみ/1932年12月、長野県生まれ。中央大学経済学部卒業。東京出版販売(現トーハン)を経て、63年イトーヨーカ堂入社。2016年5月、セブン&アイ・ホールディングス会長兼CEOを退任、名誉顧問に。Photo by Toshiaki Usami

──名誉顧問となり、本社から新しいオフィス(ホテルニューオータニ・オフィス棟)に移りました。仕事のペースは変わりましたか。

 今のところ、これまでよりも忙しいくらいですよ(笑)。取引先をはじめとする付き合いのある人たちが、あいさつに来たりしているから。朝はだいたい午前8時半に来ているし、夜はお客さんがいなければ早く帰るけれど、生活自体はあまり変わっていませんね。

 会社からの報告はある場合とない場合がありますよ。とはいえ、こちらから積極的に言うことはありません。

──新しいオフィスの場所は鈴木さんが決めたのですか。

 いや、後藤(克弘副社長)とかが、「この場所はよさそうだからどうですか」と言うので決めました。どこでもよかったのですが、ホテルの方が何かと便利でしょう。

コンビニだって
変化に対応しないと駄目になりますよ

──会長を退き、流通業での人生に一区切りついた形です。振り返ってみていかがですか。

 もともとマスコミ関係の仕事がしたくて、(出版物流商社の)トーハンに入社しました。そのうちテレビが登場し、プロダクションを作ってそっちの仕事をしようとスポンサーを探していたとき、イトーヨーカ堂が、「入社すればスポンサーになってもいいと言っている」と友人から言われたんです。

 当時のヨーカ堂は5店舗で、誰も知らないスーパーだったんですが転職しました。その後、いつスポンサーになってくれるのかと尋ねたら、「将来の話だ」と言われた。

 トーハンを辞めるとき散々反対されたこともあって、「それ見たことか」と言われるのもしゃくに障るので、そのままいることにしました。いたらいたで何かしなくちゃ気が済まない性格なので、改革や新しい仕事に取り組みましたね。

──何かを残さなければという思いがあったのですか。

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