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マルチリンガル・新条正恵のリオ五輪ボランティア日記

ブラジルに大会後も残していきたいボランティア文化

──ボランティア文化

新条正恵 [マルチリンガルファシリテーター]
【第11回】 2016年8月23日
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五大陸の言語をサポートするドリームチーム。11名の仲間たちでカバーするのは20言語以上

8ヵ国を話すマルチリンガル・新条正恵が、2016年リオ五輪に通訳ボランティアとして参加。4年後の東京大会でボランティアでの参加を考えている人たちのために、五輪ボランティアの仕事について現場から日々の様子をレポートする。第11回は、ブラジルでは馴染みのないボランティア文化について。

なぜタダで働くの?そんなの考えられない

 リオ2016のボランティアの制服を来て街を歩いていると、とにかく人によく話しかけられる。開幕1週間も過ぎた頃、ボランティア仲間のクリスティアーニが街で聞いたという、感動のストーリーを話してくれた。

 リオ生まれのクリスティアーニは6年間オランダに住んだ後、2015年9月にブラジルに帰国。「ブラジルのためにも絶対ボランティアしたい!」とリオ2016への参加を決めた。

 ところがブラジルではボランティア文化が根付いていないこともあり、周りの協力は少なかったそうだ。プロジェクトマネージャーとして働く職場でも「なぜタダで働くの?そんなの考えられない」と反対の声が多く、休暇を取ることを断念。担当していたプロジェクトを3週間早く納品し、仕事を辞めてからボランティアに参加した。

 ある日のこと彼女が出勤する際、電車の駅で、黄緑色の服を着た駅の案内係に、英語で話しかけられた。「May I help you?」(何かお手伝いできることはありますか?)

 彼女がブラジル人で、ポルトガル語で話せることを伝えると、相手から「ありがとう」と言われたという。なにが「ありがとう」なのか。彼女は理由を尋ねた。

 実は、この駅の案内係も大会前、「お金をもらってできる仕事もあるのに、わざわざボランティアをするなんて、バカらしい」と有償の仕事を探し、この駅で案内係の仕事につくことにしたそうだ。

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新条正恵(しんじょうまさえ) [マルチリンガルファシリテーター]

日本では最大級の社会人多言語サロン「マルチリンガルクラブ」主宰。
関西外大卒、ユタ州立大学ビジネススクール留学後、外資系企業に就職。ニューヨークメロン銀行ヴァイスプレジデント職を経て、その後独立。
イギリス、アメリカ、オーストラリアに在住および赴任した経験を活かし、英・米・豪の3つの英語を使い分けることができる他、独学で6ヶ国語を1言語につき1ヶ月で習得してきた。
2014年より活動している語学学習コミュニティ「マルチリンガルクラブ」では、話せるようになりたい社会人向けに、独自のメソッドを使った講座を展開。活動開始からわずか1年で国産プチバイリンガルを100名以上輩出している。
著書に『30日で英語が話せるマルチリンガルメソッド』(かんき出版)、『たった2時間で目覚める英語』(ポプラ社)


マルチリンガル・新条正恵のリオ五輪ボランティア日記

バイリンガルどころか、8カ国語を話せるマルチリンガルファシリテーターの新条正恵さんが、リオ・デジャネイロ・オリンピック・パラリンピックの語学ボランティアとして参加。
来たる東京五輪でボランティアをやりたいと漠然と考えている読者諸氏に向けて、五輪ボランティアの仕事とはどんなものなのか、生の情報を五輪期間中、現地からどんどんアップします。

「マルチリンガル・新条正恵のリオ五輪ボランティア日記」

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