なぜ元プログラマーがマイクロソフトでプレゼン1位になれたのか澤円(さわ・まどか)

 ダイヤモンド・オンラインをご覧のみなさん、はじめまして。

 日本マイクロソフトの澤と申します。

 今回から、『グローバル仕事人のコミュ力』という連載を持たせていただくことになりました。グローバル化がどんどん進む現代において必要とされるコミュニケーション力について、私の経験もふんだんに盛り込みながら皆さんに有用な情報をお伝えしていきたいと思っております。

 まずは、自己紹介を。

 社会人キャリアのスタートは1993年。生命保険会社のIT子会社にプログラマーとして入社しました。5年間そこで働き、大型汎用機で動く事務処理系プログラムの開発や、グループウェアという情報共有基盤の構築などをしていました。

 その後、縁あってマイクロソフトに転職。ITコンサルタントとしてメールや情報共有基盤の構築のコンサルなどを担当。8年ほどでコンサルタントからプリセールスエンジニアに社内で役割変更し、その後セールスのマネージャーと管理職になります。

 2011年7月からはマイクロソフトテクノロジーセンターのセンター長となり、主にエグゼクティブのお客様向けに、さまざまなプレゼンテーションやディスカッションをおこなっています。内容は必ずしもマイクロソフトの製品やサービスに関する内容に限らず、ビジネスマネジメント手法や人事管理の在り方、企業全体のセキュリティ・コンプライアンス対策などにまで及びます。そのような経験が買われて、複数のスタートアップ企業の顧問などを担当させてもらったり、琉球大学の客員教授なども拝命したりしています。

 この連載では、私がグローバル企業に身を置くことで経験した様々な事象を通じて得られたスキル・知見を出し惜しみなく紹介していきたいと思っております。まず、第1回目のテーマは、まさに私の本職でもある「プレゼンテーション」です。

「プレゼンテーション」の機会は
日常のなかにたくさんある

 皆さんはプレゼンテーションをする機会がありますか?

 ダイヤモンド・オンラインをご覧になっている方の中には、プレゼンテーションが日常の仕事の中に組み込まれている人がかなり多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 私も数多くのプレゼンテーションの機会をいただいています。数千人規模のイベントでの登壇も毎年のようにありますし、日本や世界を動かすトップ中のトップのVIPの前でプレゼンテーションすることも頻繁にあります。