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米GM ボブ・ラッツ副会長
「電気自動車で起死回生を誓う」

存亡の瀬戸際にある米ゼネラルモーターズ(GM)に、起死回生のシナリオが残されているとすれば、環境分野での怒濤の巻き返ししかない。現在開発の最終段階にある「レンジエクステンダーEV」と呼ばれる電気自動車(EV)は、その最後の頼みの綱だ。ボブ・ラッツ副会長に、GMの命運を握る環境戦略の勝算を聞いた。

ボブ・ラッツ GM副会長

―2010年に発売予定のレンジエクステンダーEV「シボレーボルト」の開発は予定通り進んでいるか。

 抜かりはない。カギを握る電池技術の開発は首尾よく進んでおり、従来のEVの常識を超えた航続距離をはじき出せそうだ。

 たとえば、ボルトに搭載されるリチウムイオン電池は、理論的な最大充電率の80%まで充電でき、30%まで電力を使用して走行できる。これは既存のハイブリッド車に搭載されている電気推進システムよりはるかに効率的だ。このことが持つ意味は大きい。航続距離をさらに伸ばすこともできるし、あるいは電池のサイズをさらに小さくしたり、製造コストを劇的に削減することも可能になるからだ。

―だが、長距離の走行が可能なEVは、GMの専売特許ではない。中国の新興メーカーであるBYDは、GMの「シボレーボルト」を凌ぐ400マイル(644キロメートル)の航続距離を出せると主張しているが。

 あり得ない。リチウムイオン電池の技術開発動向を考えれば、それは荒唐無稽な話だ。

 おそらく彼らもわれわれと同様、車に電池を詰め込んで、かつ電池に蓄積するエネルギーの量を増やすことを考えているのだろう。ただ、300マイル(483キロメートル)ということであれば、われわれも視野に入っている。

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この企画について

世界同時不況、先進国市場の成熟化、環境投資負担の三重苦に苦しむ自動車産業。2009年は、淘汰の嵐が吹き荒れそうだ。勝ち残るメーカーの条件とは何か。日米欧大手各社の首脳に聞く。

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