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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

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認識の変化がイノベーションの機会となりビジネスを起こす

ダイヤモンド社刊
2100円(税込)

「コップに半分入っていると、コップが半分空であるとは、量的には同じである。だが意味は違う。とるべき行動も違う。世の中の認識が、半分入っているから半分空であるに変わるとき、イノベーションの機会が生まれる」(『イノベーションと企業家精神』)

 ドラッカーは、最近健康に関して大きく変化したものがあるとするならば、加齢、肥満、慢性病への意識という認識の変化だけであるという。この認識の変化がビジネスを起こす。  

 ついこのあいだまで、ごく小さな医療の進歩でさえ、大いなる前進とされていた。ところが今日では、きわめて大きな進歩さえ、さして驚かれない。むしろ進歩の遅さへのいらだちさえうかがえる。

 原因が何であれ、一般の人たちの、この認識の変化がイノベーションの機会となる。認識の変化をイノベーションの機会としてとらえる者は、成功の打率が高い。

 健康に関する書籍が次々に発刊されている。テレビでは朝昼晩と健康番組である。ジムは花盛り、ついにサプリメントメーカーの起業家が長者番付に名を連ねた。こうして人びとの認識の変化がイノベーションの機会となった。

 「社会学者や経済学者が、認識の変化を説明できるかどうかは関係ない。認識の変化はすでに事実である。多くの場合、定量化できない。定量化できたとしても、その頃には、イノベーションの機会とするには間に合わない。だがそれは、理解できないものでも、知覚できないものでもない」(『イノベーションと企業家精神』)

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著者プロフィール

上田惇生
(立命館大学客員教授 ドラッカー学会代表)

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授、ドラッカー学会代表。1938年生まれ。1961年サウスジョージア大学経営学科留学、1964年慶應義塾大学経済学部卒。経団連会長秘書、国際経済部次長、広報部長、財団法人経済広報センター常務理事、ものつくり大学教授を経て、現職。

この連載について

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

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