世界的に有名な投資家ジム・ロジャーズが来日した。1990年代から主張していた商品(金、原油など)や中国株の長期成長トレンドが的中し、ますます注目度が上がるジムが、今後の経済・相場動向をどう見ているか。ザイ・オンライン編集部が行なったインタビューの内容をお伝えする。

――この秋はギリシャの債務問題で世界のマーケットが揺れました。今後の見通しはどうですか?
欧州の国家債務の問題は根深く、応急措置で一時的に鎮静化させても、事態はますます悪くなるばかりだろう。おそらく、2~3年以内にリーマンショック以上の深刻な事態が訪れると思う。
欧州や米国など国家債務が深刻な国の見通しは暗い。米ドルは長期下落トレンドが続き、ユーロは10年以内に消滅するだろう。(通貨の見通しの詳細はザイFX!で)
株については、先進国はもちろんダメだし、新興国も中国株を除いて当面だめだと思う。
一方、商品については強気だ。1970年代は、世界的に株がダメで商品の強気相場が続いたが、今後の10年もそのような10年になると思う。
――ギリシャを始め国家債務の問題はどう解決したらいいのですか。
景気や金融の問題を財政政策でごまかすことをやめて、つぶれるべき銀行や企業は潰し、経済をいちから立て直すべきだ。
90年代の初め、日本もスカンジナビア諸国も銀行の不良債権問題に苦しんだが、日本は国のお金で銀行や大企業を救済し、スカンジナビア諸国は潰すべき銀行や企業を潰した。その結果、その後日本は長期低迷が続き、スカンジナビア諸国は15年間好景気に沸いた。
今、米国も欧州もかつての日本式の対応を取っており、日本と同じ道を歩みつつある。



