「確定拠出年金」の50代からのベストな運用方針は?
年金の受け取り開始時期、積立期間が終了する時期を
見据えて、リスク低減や利益確定を視野に入れよう!

2018年7月31日公開(2018年9月25日更新)
ザイ・オンライン編集部

「確定拠出年金」による運用のお悩みをプロが解決! 50代になったら「運用方針は見直す」or「特に見直しは不要」、どっちが正解⁉

ダイヤモンド・ザイでは、「あなたの年金運用をプロが診断 確定拠出年金のお悩み相談室」を特集。2017年から個人型確定拠出年金(iDeCo)が拡充され、企業型確定拠出年金(DC)を導入する企業も増加。必然的に、自分で年金運用をする人が増えているが、それと同時にさまざまなお悩みを抱える人も急増。そこで、特集では合計10人の年金運用に関するお悩み相談と、プロのアドバイスを公開している。

今回はその中の一例を紹介。年金運用をしている人は、ぜひ参考にしてみてほしい!

「企業型DC」の運用に関するお悩み相談!
積立期間がまもなく終了する50代、運用方針の転換は必要?

【相談者・坂本浩二さん(仮名)のお悩み】
会社の年金制度が変わり、確定給付年金を移管して運用しています。50代になりましたが、今後の運用方針はどうしたらいいでしょうか。運用開始時の社内教育で、定期預金を100%にしたままではなく、各資産にバランスよく積み立てるのがいいと聞き、以下の比率にしています。投資が好きなので、企業型DCのほかにも日本株や海外株の投資信託を毎月3万円ずつ積立てています。

 

ファイナンシャルプランナー・深野康彦さんのアドバイス

 まず、金融資産全体が1400万円で、うち手元に現預金が100万円しかないのはリスクを取りすぎです。確定拠出年金は60歳まで引き出せないので、急な出費には対応できません。

 54歳という年齢を考えると、企業型DCも含めた資産全体の中で、定期預金や国内債券など安全資産の比率を高め、株の比率は最大50%に抑えておきましょう。今度、株式相場の暴落が来たら、取り戻すのに時間がかかってしまいます。

■坂本浩二さん(仮名)が企業型DCで積み立てている投資信託の割合
タイプ 投資信託名 割合
海外株 DIAM外国株式インデックスファンド 35%
日本株 インベスコ 店頭・成長株オープン 35%
海外債券 DCダイワ外国債券インデックス 20%
定期預金 ろうきんDC定期預金 10%

ファイナンシャルプランナー・山崎俊輔さんのアドバイス

 いま54歳ですから、60歳以降からの受け取りを視野に利益確定を考えるには、ちょうどいいタイミングですね。

 何歳から受け取りを開始するかで、運用法は変わってきます。受け取りが60歳からであれば、60歳時点で2~3割が投資信託、7~8割は現金になるように、今から少しずつ定期預金に移しましょう。残りの6年で株式相場が大きく下がったら、取り戻すのは難しくなります。

 一方、受け取りが65歳以降であれば、まだ10年あります。株式相場の大きな上昇と下落を2回経験するかもしれません。最悪なのは、リーマン・ショックのようなときに株式型の投資信託を売ることです。

 企業型DCは60歳までが積立期間で、以降は掛金の入金がなくなります。タイミングを見つつ利益確定を考えてみてください。

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